小倉美輪ストーマ排泄認定看護師が経肛門洗腸療法について発表を行いました

排便障害への治療法は近年多くの選択肢がでてきました。しかし残念ながらどれも効果が得られない人は存在します。また、脊髄の病気で下半身の感覚が低下している方は排便のタイミングをコントロールすることが難しいことがあります。このような方に対して肛門から水を注入して肛門近くの便を強制的に排泄させて排便のトラブルを解決する「経肛門洗腸療法」があります。2018年2月札幌で開催された第35回日本ストーマ排泄リハビリテーション学会において、小倉美輪ストーマ排泄認定看護師が当院で行われた6名の臨床試験の結果を発表しました。小倉は、当院では初回の教育を重要視し、全例入院で手技取得を行った、患者ごとの障害・家族支援に合わせた教育、指導にあたる看護師を担当制として患者との信頼関係を最初に構築することなどで、当院では重篤な有害事象を避けられたことを発表しました。

亀田総合病院では、脊髄神経が原因となる排便障害の方への「経肛門洗腸療法」の指導を開始しました。適応などについてまずは医師の診断が必要ですので、まずは外来を受診なさってください。亀田幕張クリニック、亀田京橋クリニックでは行っておりません。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害