【活動報告】アウトリーチ活動
今年度最後のアウトリーチ活動でした。
今回の事例は、患者である息子さん(40代)に一生懸命介護する母親(70歳代)に対する関わり方です。
息子さんの方が重い病になり先に旅立つと言う状況での母親の行動は理解可能ですが、感染の問題や病院としての決まり事を遵守して欲しいことを理解してもらえないことに対する対応に困難を感じてました。
感染の問題は、ついつい「他の患者さんを守ることだから...」「院内の取り決めなんです」と説明するのではなく、「あなたの息子さんを守るためです」とお伝えしてみるのも一つかもしれません。誰よりも息子の事を守ろうとする母親になら、きっと伝わるはず...誰を主語にするのかで、注意をする、指摘をするのではなく、相手の行動を変えることにつながると思います。
看護師、介護士さん、医療者の方々が、患者さんを大切に想い、どうしたらいいケアが出来るのか話し合う姿を6回シリーズで見させていただきました。その大切にしようとする想いがひしひしと伝わり、実は私達の方がホッとする、癒される場所となってました。もう終わってしまうと思うと、なんだか名残惜しい感じです。
(千葉)
このサイトの監修者
亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一
【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和