【活動報告】マインドフルネス勉強会開催しました

今年度二回目のマインドフルネス勉強会を開催いたしました。
本日のテーマは、トラウマケアとマインドフルネス〜告知によせて〜です。
今日は井上ウィマラ先生の歌からはじまりました。お昼ごろの大雨が午後は日差しに変わり、優しく夕日が差し込むなかで無事に終わりました。

午前の時間は、E.キューブラ.ロスの「死ぬ瞬間」を読み、自分たちが今までの体験とあわせて想いを語る時間となりました。キューブラ・ロスは、「どの段階であっても希望がある」としており、ただ、`死の受容の5段階´という視点だけではないことを改めて確認することができました。どの段階に患者さんがいても、その中でも持ち続ける希望を一緒に探していくコミニケーション力、信じる力、支え続ける忍耐力...が必要です。読み合わせをしていくなかで、医療者は、患者さんたちはどのような状況であっても生きようとする力に圧倒されてしまうことがあります。その時、医療者自身の心が揺さぶられます。このような状況の時に患者さんや家族と向き合う場合「怖い」という感覚、または無意識に避けているかもしれません。

心が揺さぶられる感覚、胸が押しつぶされそうになる感覚の時に、その感覚に`とどまれる´のか、`とどまれない´のか...で、次のケアがbeingかdoingになるか決まります。胸が押しつぶされそうになる感覚にとどまれると、「何が出来るのか...」とその患者さんや家族に寄り添うために一緒に考える(being)ことができます。胸が押しつぶされそうな感覚の時に、その場にとどまれない場合、息詰まった感覚から何か行動しない(doing)といけない感覚になってしまう...ことを再確認する時間となりました。

午後は、胸が押しつぶされそうになったとき、息詰まる感覚になったときにどのように対象していくか、マインドフルネス瞑想を通して体験する時間となりました。また、トラウマケアとグリーフケアをマインドフルネスを通してどのようにケアにつなげるのか学びました。
次回に、参加者の感想をお伝えしたいと思います。

(千葉)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和