vol.59 パーキンソン病(PD)患者の緩和ケア

最近、私どもの緩和ケア外来にPDの方がしばしば受診されます。現在のところ疼痛コントロールに困った場合に依頼になる場合がほとんどです。PDの治療薬たとえば、エフピーを飲まれていると、トラマドールは禁忌ですし、鎮痛薬の使い方は他疾患とも異なり難しい側面があります。PDの進行につれ当然ながら歩行能力も低下し、生活能力も低下。結果としてスピリチュアルペインもたくさんでてきます。臨床研究でも、パーキンソン病を対象とした緩和ケアはどういったサポートができるのか、どのあたりに緩和ケアのニーズが高いのか、研究が始まったところです。ここに示した研究が始めてPDにおける緩和ケアのニーズについてmixed methodで調べた研究のようです。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和