卒業生便り(石山先生)

昨年の9月まで1年半にわたり当科で研修をしてくださった石山先生から、当科での研修について感想を頂戴しました! いつも明るい雰囲気で、当科のムードメーカー的な存在でした。
現在はアメリカで様々な活動をされており、今後のご活躍がとても楽しみです!

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1。先生の経歴を簡単に教えてください。
私はgeneral mindを持った腫瘍内科医になりたいと思い、やや遠回りのキャリア形成をしてきました。
初期研修後にまずは内科全般のトレーニングするため総合内科で3年間後期研修を行い、その後緩和ケアの知識を学ぶため1年間緩和ケア研修を、また海外での研修に興味があったことから米軍病院で1年間インターン研修を行なった上で、卒後8年目に亀田総合病院·腫瘍内科で研修を行わせていただきました。

2。当科での研修を選んだきっかけを教えてください。
卒後5年次に他院研修として亀田・腫瘍内科で2ヶ月間研修する機会があり、その時に非常に充実して楽しい研修を送ることができたため、研修先に決めました。
また研修先を考えた当時渡米を検討しており、指導医の先生方が米国研修経験があり相談をしやすかったことや、定期的に海外の腫瘍内科医とオンラインカンファをする環境があったことも魅力的でした。

3。研修で学びになったことや、得られたことはありましたか?
具体的に挙げるとキリがないほどに多くの学びを得られました。 詳しい研修内容については当科HP( https://www.kameda.com/pr/oncology/features.html )に記載があるとおりで、亀田・腫瘍内科は研修をするのにこれ以上ない環境だと思います。
指導医が全症例を把握し診療の責任を持った上で研修医に診療を任せてくれるため、安全にトレーニーとして治療決定ができます。判断に迷った場合には入院・外来ともリアルタイムで指導医に相談することができるので、指導医の思考過程を確認することができ非常に効率よく研修をすることができます。
またがん診療は集学的で他科との連携が重要ですが、どの診療科の先生も非常に信頼でき「患者さんにとって一番いいことは何か」を一緒に考えて専門的見地からアドバイスを下さいます。そうすることで日々の診療の質が高まりますし、普段とは違う視点(臓器専門科、緩和ケア、在宅、リハビリ、社会福祉等挙げ出すとキリがありません)で患者さんを評価することで自分の中に新たな視点が生まれ、これを経験として積むことができます。

4。研修で大変に感じたことはありましたか?
亀田の研修環境に特化して考えると、一番は他地域へのアクセスの悪さでした(私用で大阪に行く際に片道6時間かかった時は、沖縄に住んでいた時の方が移動が楽だったと感じました)。 ただし今はコロナによる社会変化で学会や勉強会はオンライン参加できる機会が増え、また各種事務手続きなどもオンラインや郵送で対応可となることが増えたので、その点で追い風だと思います。 また子育てなどのインフラ環境も整っており、探せば素敵なお店も色々とあるので、まさに住めば都という感じです。
また一つの意思決定が患者の人生に直結する、腫瘍内科研修としての大変さはありますが、医局の雰囲気が非常に良いためちょっとした会話で気分転換をしたり、お互いで辛い時期をカバーしたり、経験豊富で相談しやすい上司と話をしたりなど、大変さを乗り越えられる環境があると思います。

5。どのような人に当科での研修をおすすめしたいですか?
亀田・腫瘍内科は若手の多い組織ですが、私のような遠回りキャリアの医師や他の診療科で腕を磨いた後に研修に来る先生もこれまで多くの受け入れ実績があります。多様性を歓迎する土壌があるため、他科研修後や年次の上の先生が少しでも腫瘍内科に興味を持たれれば、ぜひ当科で研修をすることをおすすめしたいです。

6。最後に、先生の今後の意気込みをどうぞ!
現在米国でがんに関連する研究プロジェクトをしていますが、日本の腫瘍内科医として現地スタッフと自信を持ってディスカッションすることができています。これはひとえに亀田・腫瘍内科で研修したおかげであり、亀田で研修をできたことは腫瘍内科医として私の大きな財産です。
腫瘍内科の世界は広く深く学び足りないことばかりで勉強の日々ですが、患者さんが少しでも幸せな毎日を送れるように精進したいです。一緒に盛り上げていきましょう!
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このサイトの監修者

亀田総合病院
腫瘍内科部長 大山 優

【専門分野】
がんの包括的医療、病状に応じた最善の治療の選択と実践