第31回 日本内視鏡外科学会

今回は、博多からの報告です。
寒いです、鴨川を出発した一昨日はコートがいらないくらいでしたが、その日の夜から冷え始めて気温は下がる一方。日中も全く日が差さず、風が冷たいのなんの、マフラーを持って来なかったことを後悔している古澤です。

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初日は雨がパラパラ、本日(2日目)は雨は降りませんがどんよりと曇っています。北風が非常に冷たいです。
九州だから鴨川より暖かいと思ったら大間違い、ニュースによるとここ数日は関東の方が暖かいようです。いつもと同じ6時半に目覚ましが鳴って驚いたのは、まだ真っ暗ななこと。日本も広いですね。博多の今日の日の出は7:09、鴨川は6:34、30分以上遅いんです。

post99_2.jpgこの学会は、かなり、大きな学会です。日本中の外科系臨床医が来ます。日本産科婦人科内視鏡学会は毎年夏にありますが、規模が全く違います。この学会は外科系のすべての科から参加があります。一般外科(消化器外科といっても食道、胃、大腸、肝胆膵...いろんな分野があります)、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、泌尿器科、整形外科、そして産婦人科・・・などなど。実は産婦人科からの参加はほんのひとつまみ位、セッション数や演題数も産婦人科関係はごく。わずかです。ですが、私は毎年最も楽しみにしている学会の一つです。臨床で役立つ(役立ちそうな?)ヒントが沢山得られる学会なんです。

post99_3.jpgこの学会の面白いところは、臨床医だけでなく、医工連携のセッションも多く、展示ブースでは医療系メーカーだけでなく、「モノづくり日本」を支える工業系の企業の展示が沢山あります。中には、最近やっているドラマにも通じるような下町の中小企業もあるようです。ものすごく精密な金属加工や、特殊な繊維とか樹脂とか、我々臨床医のアイディア、あるいはあったらいいなというニーズと工業技術の橋渡しをしようという試みです。でも、なかなかすぐには結び付かないようで、奥のほうで居眠りしている人もいたりして・・・。

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このようなテクノロジーと医療の融合の他、教育に関するセッションも多いのが特徴です。
産婦人科関係の演題は産婦人科系の学会でいくらでも見られるので、この学会ではあえて産婦人科関係の演題よりも教育やテクノロジー関係を中心に見ています。

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博多なので、当然冬はもつ鍋ですね。一人鍋でもやってくれるところがあったので昨夜、今夜、2番続けて同じ店にいってしまいました。右はゴマサバ(サバの刺身をすりごまの入った醤油であえたもの)と左下は馬刺し。鴨川も食べ物は美味しいところですが、せっかくの地方の学会なので鴨川ではあまり食べられないものを食べて帰りましょう。

肝心の学会で勉強した内容についてはまた改めて報告いたします。

どうしよう、ラーメン食べようかなぁ。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍