ゲノム医療の幕開け

現在、ゲノム医療が世界的に推進しています。日本でもゲノム医療実現推進協議会が設けられ、今年は全国11施設ががんゲノム医療中核拠点病院に指定されました。来年度にはがん関連遺伝子パネル検査が保険診療となります。亀田でもゲノム医療を進めていくために、今年4月から東京医科歯科大学でがんゲノム医療を行っている池田貞勝先生に顧問になって頂き、準備をしています。

先週の8月15日に池田先生、腫瘍内科の大山先生を中心に「亀田ゲノム医療キックオフミーティング」が開催されました。いよいよがん関連遺伝子パネル検査が亀田総合病院でも行われます!

以前から産婦人科は乳腺科と共にHBOCワーキンググループを開催し、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)の診療を行ってきました。このHBOCの原因遺伝子であるBRCA1/2に関連する薬が卵巣癌、乳癌のそれぞれに保険適応となり、がんゲノム医療と産婦人科は切っても切れない関係になっています。今後更に様々な薬(分子標的薬)が開発され治療の考え方が変わっていく可能性があります。

亀田総合病院でもこの流れに遅れることなく、対応していきたいと思います。がん以外でも出生前診断や着床前診断など、産婦人科自体がゲノム医療と密接に絡んでいますので、科としても頑張っていきます。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍