第75回 日本産科婦人科学会 学術集会 2023年5月12-14日

梅雨明けが待たれる今日この頃、皆様つつがなくお過ごしでしょうか。
亀田産婦人科専攻医1年目の小林芙弥香です。私は新専攻医として、先日5月12-14日に東京で開催された第75回日本産科婦人科学会学術講演会に参加してきました。初めての学会参加に心躍り、たくさんの刺激をもらった3日間でした。

今回はアクセスのいい東京での開催のため、現地参加の方も多くにぎわいがありました。人気のセミナーは満席状態のため立ち見で聞くこともちらほら。
ポスター発表のブースでは、面白い症例報告や研究発表を聞いて、自施設だけでは知りえないことも見聞きすることができとても刺激になりました。

今回、亀田総合病院産婦人科からは8名の医師が演題発表を行いました。そして、末光医師がiCTG (遠隔モニタリング)についての発表で見事JSOG Congress Awardを受賞されました。普段バリバリと臨床医として働いている先生方ですが、自身の研究テーマをもちそれを全国に向けて発信する姿に改めて尊敬の念が増しました。
臨床のみならず学術的なバックアップがしっかりあるところも亀田産婦人科の魅力の一つだと感じました。

演者として学会に参加された先生方の感想も聞いてみたいと思います。


<石川医師のコメント>
学生時代、初期研修医時代は学会発表と縁遠かった私にとって、後期研修2年目にして人生初めての学会発表でした。右も左も分からない中、指導医の門岡先生に1から丁寧にご指導いただき前日まで練習を重ね、なんとか無事に発表を終えることができました。自分以外にも亀田からたくさんの先生方が発表に臨んでおり、なんだか団体戦のような気持ちで心強く、末光先生の受賞も相まって、亀田産婦人科の一員としてこの場に立てたことが幸せだなと感じた2日間でした。自分にとって大きな1歩となったこの経験を糧にして、今後も積極的に学会発表にトライしていきたいです!(まずは論文執筆頑張ります…)


<鈴木医師のコメント>
International Sessionで婦人科の症例を発表させていただきました。私自身初めての英語での学会発表で、抄録作成からプレゼンまで苦労することも多々あり、当日の緊張感も普段とは異なったものがありましたが、先生方のご指導のおかげで発表することできました。このような機会を下さった松浦先生に深く感謝を申し上げるとともに、今後も発表ができるよう邁進して参りたいと思います。


<細川医師のコメント>
周産期分野のポスターセッションで発表させていただきました。今回はデジタルポスター形式での発表だったため、オーラル形式に近い形で発表させていただき、聴衆も多かったこともあり大変緊張しました。発表後は質問を複数いただき、熱い議論ができて貴重な経験となりました。また翌日には胎盤用手剥離・肩甲難産のハンズオンセミナーにも参加し、最新のシミュレーターを用いて臨場感のある研修ができ、大変充実した3日間となりました。ご指導いただいた先生方、ありがとうございました。


<竹沢医師のコメント>
臨床研修医を対象に当院で開催した産婦人科領域のPoint-of-care ultrasound(POCUS)セミナーの教育効果について英語でポスター発表をさせていただきました。
発表が金曜日の午前中であったため聴衆が少なかったのがやや残念でしたが、早めに発表を終えたので残りの学会を存分に楽しむことができました!
数年前まで人前で英語の発表をするなんて想像をしていませんでしたが、亀田病院で研修している中で多くの刺激を受け、熱意ある上級医に恵まれたことで可能性を広げることができたと感じております。ご指導いただきました末光先生に感謝申し上げます。


<安田医師のコメント>
iCTGを用い家庭医と連携して周産期管理を行った症例を発表しました。研修医時代から興味があった家庭医との連携について、先人たちが築いてきたものに触れ、より理解を深めることができました。自分がやりたいことを追究できる亀田産婦人科の良さを改めて実感しました。
ご指導いただきました先生方、ありがとうございました。


<網師本医師のコメント>
女性のヘルスケアの領域で、看護学生に対して行ったセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)に関するアンケート調査の結果を発表しました。新しい領域での発表経験で、初めて自分で研究計画書を書いて実施した研究でした。同じセッションの他の発表者の方々はSRHRに関して日頃から熱意を持って取り組まれている先生方ばかりで、この領域の奥深さについて学ぶことができました。今後の論文のまとめ方について迷っているところでしたが、ヒントを得られた学会でした。
今回多くの専攻医が演題を発表し、我々若手にとって飛躍となる学会でした。導いてくださった指導医の先生方に感謝します。


<末光医師のコメント>
今回、このような栄誉ある賞を受賞させていただき大変嬉しく思っ ております。 妊婦さんの頻回な通院・入院による時間的・経済的な 負担を軽減したく思い、本研究を始めました。すべての妊婦さんとご家族さんが安心して過ごせるように、日常生活を守 りながら医療を受けられるように、今後も取り組んで参ります。
また、今年は多くの専攻医が発表に取り組みました。研究成果を発表する姿から、亀田産婦人科の若手の力を改めて感じました。良い学術活動を目指して、皆で頑張りたいと思います。


発表の後は、学会に参加した亀田産婦人科メンバー全員集合で打ち上げに!みんな話し好き、飲み好きな人達ばかりでとても楽しい時間でした。

皆で切磋琢磨できるところが強みの亀田産婦人科で一緒に働きましょう!
是非ご連絡ください(*´ω`*)

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍