フラクタルってなんだ?
昨日は凄い嵐でした。駐車場からわずか200メートルほどの距離がえらく長く感じてしまいました。田舎なので周囲にはあまり高い建物はありませんが、病院の建物と近くのマンションのせいでここだけビル風が巻いています。危うく傘を壊しそうになってしまった古澤です。今日は朝から快晴、窓から見える海原もキラキラと輝いてなんでこんな日に仕事なんだよと悲しくなります。
気持ちの良い青空にユズの黄色が映えます。嵐でいくつか落ちてしまいましたがまだいっぱい生っているので冬至には贅沢なユズ湯に入れそうだ。今年の冬至は22日だそうです。今日は早く帰れるな、と思ってもこの時期、外は既に暗くなっているわけですが、実は日の入りが最も早いのは冬至ではないって知ってた?日の入りが最も早いのは丁度今頃で、鴨川だと16時28分頃のようですね。
冬野菜が大分育ってきました。この時期は私の数多い敵の内、モンシロチョウが来ないのでナバナ科の野菜がきれいにできます。カブ、小松菜、白菜がほとんど虫食いなくきれいに育っています。日曜日にはホウレンソウの種まきとアスパラの植え替えをしましたが、写真奥のホウレンソウの畝のビニールは昨日の風でグチャグチャになってしまいました。
こんなにきれいな小松菜が出来ました。でも、一時高かった野菜が最近安くなっているんだよね。まあ、なんでもそう都合よくは行かないもんだ。
これ、なんだ?
私も今回初めて作ったのですが、最近話題の「ロマネスコ」というカリフラワーの一種です。苗がなかなか売っていないので種から苗づくりをしてやっと収穫にたどり着きました。この形、芸術的だと思わない?サザエがオシクラマンジュウしているような・・・
拡大すると、こんな感じ。
さらに拡大。
小さな螺旋が螺旋状に並んで・・・このような幾何学的な構造を「フラクタル構造」というのだそうです。部分と全体が似ている自己相似性を有し、分解したときに全体と同じ構造が再現性をもって繰り返される構造です。
誰が言ったのかは知りませんが「部分は全体を表し、全体は部分を表す」といいます。まさにこのロマネスコの形態がそうなのですが、実社会でもしばしば当てはまることですよね。
私達は亀田病院という組織の一員であり、行ってみれば部分です。患者さんたちから見れば私達が「亀田病院」そのものなんです。私たちのふるまいは亀田病院の評判につながり、亀田病院の評判が良ければ患者さんは私たちの下にやってきてくれる。
さて、この芸術品が美味しいかどうかは今夜わかります。
このサイトの監修者
亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫
【専門分野】
婦人科悪性腫瘍