夏至

梅雨らしい一日でした。空はどんより、朝から降ったり止んだり。こんな天気の日は魚が活気づくはず・・・と張り切って海の深夜勤務に出勤。昨日が夏至、何しろ明るくなるのが早いのでこの時期は尋常ではない早起きの古澤です。


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海に出てみると・・あれあれ?やけに荒れてるなぁ、なんで?それに、そこら中、海藻のゴミだらけ。ちょっと厳しいなぁ、と思っていたらいつも一緒に釣りしている常連さんが「昨日はスズキやらワラサやらが何本も上がったよ」だって。う〜ん、また「昨日」か。釣れる日はいつも「昨日」か「先週」なんだよね。まぁ、今日は出かける用があるのでさっさと諦めよう。

今日は息子の野球の試合で富津に行ってきました。私の場合、鴨川周辺だと、館山、君津、木更津辺りには度々行くのですが、富津はあまり行くことがありません。試合の結果は・・・。
終ったところでちょうど昼、そうだ、せっかく富津に来たから、あれを食べて帰ろう。


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はかりめ丼(重)、富津の名物です。はかりめとはアナゴのことです。煮アナゴを炙ってあるので香ばしい香りが食欲をそそります。なかなか機会がなくて初めて食べますが、ウナギに比べあっさりしていて、これはこれで美味しいですね。


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富津からの帰り道、長狭街道沿いの大山千枚田に寄ってみました。
大山千枚田は「日本の棚田百選」にも選ばれているんです。ただし、百選の「分母」がいくつなのかは私は知りません。数百分の百なのか、数千分の百なのか・・・。で、特定非営利活動法人 棚田ネットワークのホームページを見てみると、日本の250万ヘクタールの水田のうち8%の22万ヘクタールが棚田なんだそうです。ちなみに、大山千枚田は3.2ヘクタールの面積に375枚の田んぼがあるのだそうです。完全に雨水だけで耕作している棚田は大山千枚田だけだそうです。


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日本の原風景、といった感じでしょうか。何とも言えない懐かしさを感じます。四季折々の風景で楽しませてくれます。棚田のオーナー制度もあるので興味がある方は棚田倶楽部へ問い合わせてください。
周囲の自然環境も素晴らしく、動植物も豊富です。息子が小さい時に絶滅危惧種のトウキョウサンショウウオを捕まえて家に持ち帰ってしまったことがありました。色々な生き物を飼ってきましたが、さすがにトウキョウサンショウウオは家で飼ってはいけないと息子を諭して、二人で元の場所に返しに行ったことを思い出しました。


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先日、アジサイとカタツムリの話を書きましたが、ふと見たら、普通に葉にとまっていました。やっぱり、似合うね。


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オオアオイトトンボ。スモモの木の木陰が好きなようであちこちの枝に止まっています。前に紹介したマダラアシナガバエといい、これといい、人間の目から見たら宝石のような光沢も、自然界では周囲の緑に溶け込んで外敵から身を守るのに役立つんでしょう。オニヤンマやギンヤンマのようにヒュンヒュン、スイスイと直線的な飛び方をせず、ハタハタ、フワフワと弱々しく漂うように飛びます。


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今年もこの季節になってきました。
コクワじゃないよ、ヒラタだよ。柳の木に2匹来ていました。私が育った多摩地区ではヒラタはほとんどいなくて、子供の頃はあこがれのクワガタでした。どちらかというと南方系なので、房総では割と良くいるクワガタです。「ヒラタ」という名前の割には丸みがあって厚みもあって、真っ黒くてツヤツヤして綺麗なクワガタです。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍