ホタル乱舞

梅雨の晴れ間が続いています。今日は暑い一日でしたが、風がカラッと心地よく、意外に気持ちの良い陽気でした。日が長くなりましたね、明後日が夏至です。この時期は海に出る時は2時過ぎには起きます。一日が長いです。早起きは三文の徳と言いますが、早起きにもほどがあると言われそうな古澤です。産婦人科医の習性でしょうか、現在、既に起床から22時間、昼寝もなしで活動し続けていますがへっちゃらです。


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魚は・・・絶滅したみたいです。何もいませんでした。朝8時で既に万歩計は8000歩を超えています。
10年ほど前まではここも鬱蒼とした海岸林の松林でした。マツクイムシの被害で松林は壊滅してしまいました。ここは館山市の某所ですが、鴨川も同様の所があります。海岸林とか里山とか、人が手を入れないと保つことができない環境があります。海岸林には砂防や防風、塩害の予防などの重要な役割があります。海と人の生活圏を分ける重要な仕切としての機能です。また、松林は多くの野鳥や小動物の住処にもなっていました。
元の美しい海岸林が復活するには、数十年以上の時間がかかるでしょう。あるいは、もう復活しないのかもしれません。


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松林の復活に向け、松の苗木を植栽しています。よく、ニュースや新聞で地元の子供たちが植えた、なんてやっています。ただ、植えっぱなしで十分に管理できているのかどうかはちょっと疑問です。見ての通り下草が伸びて松の苗木を覆ってしまっています。草刈りをしないと肝心の松が成長できません。ヒトが手を加えてはいけない原生林とは違い、下草刈りや殺虫剤散布など計画的な管理が必要です。


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深夜勤務の帰りに見つけた花。きれいでしょ、オオキンケイギクと言います。きれいだなと、抜いて庭に植えたりしては絶対にいけません。これは特定外来生物に指定され植栽、保管、運搬が禁止されています。結構、その辺に生えています。


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海紅豆(アメリカデイゴ)が咲き始めました。この花は不思議なことに夏の間2〜3回咲きます。パッと目に付く、鮮やかな夏っぽい赤です。大木になりますがマメ科なので花の形はマメ科特有です。気分が上がる色です。


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スモモはもう少しです。こうしてみると、昨年の狂い咲きのせいか、実の数は昨年より少なめです。
一番赤そうなやつを1個、味見してみます。もう結構甘いんですが、やっぱり、完熟が待ち遠しいです。ヒヨドリとの争奪戦がもうすぐ始まります。


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今日は暑かったのでホタルが沢山出るだろうと、いつもの濃溝の滝に行ってみました。鴨川からは車で15分くらいです。
予想通り、今日は凄い、火垂るの墓のワンシーンみたいです。


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加工はしていませんよ。今はゲンジボタルが最盛期です。8時ごろがピークです。平日ですが、人は結構多かったですね。
ところで、ホタル観賞の際には明かりは禁物です。スマホや懐中電灯の明かりは厳禁です。スマホでは残念ながら写りません。液晶画面の明かりも禁物です。この写真はコンパクトデジカメ(ちょっと、いいやつ)で撮りましたが、液晶画面を黒い厚紙で覆って光が外に漏れないようにしています。ピント合わせの赤い光も出ない設定です。マニュアルモードがあればコンデジでも撮れます。因みに、今回はISO 800 絞りF 2.0 シャッタースピードは30秒開放(勿論、三脚使用)で撮影しました。心が洗われるような光景です、一見の価値があると思います。
朝から体と精神を鍛えたし、心の洗濯もしたし、さぁ、明日も頑張ろう。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍