抄読会

本日の抄読会は、赤沼先生にcJASNの"Effects of Dapagliflozin on Circulating Markers of Phosphate Homeostasis"を読んでいただきました。PICOは下記です。

P eGFR45以上 HbA1c 7.2-11.4 % アルブミン尿 100-3500mg/gcre、RAS阻害薬内服している糖尿病の患者
I Dapagliflozin
C プラセボ
O 血清リン、カルシウム、リン代謝に関わるホルモン(FGF23、iPTH、1,25(OD)ビタミンD、25(OH)ビタミンD

結果は、SGLT2阻害薬使用郡で、リン、FGF23、iPTHが有意に上昇し、リンの上昇は、eGFRとは関係ありませんでした。また、ビタミンDは有意差がありませんでした。
今回の結果で、メカニズムを説明することはできませんが、SGLT2阻害薬がリン代謝に関わっているかもしれないという興味深い結論でした。これを元に基礎研究がでるといいと思いました。赤沼先生、ありがとうございました。

Effects of Dapagliflozin on Circulating Markers of Phosphate Homeostasis

このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理