総合内科カンファレンスでのレクチャー

本日は、総合内科のカンファレンスにお邪魔させて頂き、TMAについてレクチャーさせて頂きました。初期対応して頂いた悪性高血圧症によるTMAの症例を交えてお話いたしました。

TMAは、近年分類が変わり、日本では、TTP、STEC-HUS、atypical HUS、二次性TMAとなりました。以前は破砕赤血球がでているという理由で、全て血漿交換という対応が多かったと思いますが、二次性TMAに対しては、血漿交換の効果がはっきりしていない疾患も多く、またatypical HUSにはエクリズマブという薬があるため、きちんと診断することは重要となります。また、二次性TMAの中にも補体異常がある症例が隠れているため、組織診断も重要と考えており、最近は当科でも悪性高血圧症に対して腎生検を施行しております。

いつも総合内科の先生方には、初期対応や入院対応をして頂いており、少しでも今日のレクチャーがお役に立てば幸いです。ありがとうございました。

post6.jpg

このサイトの監修者

亀田総合病院
腎臓高血圧内科部長 鈴木 智

【専門分野】
腎疾患全般、特に腎炎、腎病理