あけましておめでとうございます。

2018年も亀田総合病院周産期センターNICUは千葉県の周産期医療へ尽力つくす所存でございます。みなさまにおかれましても、鴨川の青空のような爽やかな一年になりますようお祈り申し上げます。

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さて、私は毎年元旦にお節をつくり周産期医局とNICUの看護師さんへ差し入れしております。10年くらい続けていますかね。
まあ、喜ばれているかどうかはわからないので自己満足なのですが、病院というところは特にお産にかかわる所は、365日誰かが働いていなくてはいけない場所ですので、年末年始の勤務があるわけなんですね。(今年は写真のごとく大晦日と元旦は、佐藤/近藤/水谷のトリオでしたが、外勤の先生方に協力して頂いて毎年年末年始のNICUを守っている訳なんですね。)なのでまあ、食べ物くらいは「いつものコンビニ食+何か」があったほうが「いいね!」という感覚です。

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まだ、松の内なので直接医療に関係ない話を少し。

「おせち料理」ってどれもこれも縁起物ですね。材料も特殊ですし、作るの難しいんじゃないかな?って思われるかもしれませんが、実は行程そのものはそんなに難易度高くありません。火の通り具合一発でしくじるローストビーフなどのほうがよっぽど緊張します。
しかし、お節はですね、すごく時間がかかるんですね。手間というんでしょうかね。なので、12月暮れの忙しい時に「時間をかけて完成させる」という一点において、まあ大変さがあるので「ああ、今年も間に合って良かったな、ありがたい。」という気持ちになるんです。

そこを工夫ということで、行程は縮められないですから、どこを短縮するかということでやはりそこは「段取り」と「器械?化」というところになるとおもうのです。材料の調達から、時間軸に沿って同時進行で作っていくところでの時間の短縮です。あとは、やはり質に関係ないところは器械にやって頂くという点ですね。例えば、紅白なますは全て手で刻むとかなり時間も食いますし、手も疲れます。我々は料理人のように桂剥きはできませんから、そこはスライサーを使って薄くスライスし、そのあと刻むのは包丁でやればだいぶん楽になります。

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そんなことを考えてお節を作っていると、これは日常の診療や蘇生もそうだなあ、段取りや備え、あとは代行出来るところは機械化し、そこで浮いた時間や労力を質に投入するということなのだなあ、と思ったりするのでした。休みに仕事や病棟のことを思うのは、ちょっとオンオフが切り替えられてない証拠なので、反省ですが。

そんなこんなですが、今年も亀田の周産期センターをよろしくお願いします。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
新生児科部長 佐藤 弘之

【専門分野】
生まれたばかりの赤ちゃんの病気を診ます。その後の体格ののびや発達も相談を受けます。