SEAって意味あるの?

エントリー項目

「生涯学習」

Key word

救急外来 SEA(Significant Event Analysis) 振り返り プロフェッショナリズム

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○本日の勉強会は、関連病院救急外来で経験した重症患者に関して、救急チームで振り返りを行った経験をもとに、振り返り方法そのものについて考察して発表するというものでした。
症例は高齢の重症感染症患者で、救急外来での夜間当直中に救急搬送され初期対応しましたが、最終的には高度医療機関へと転院搬送されました。その対応について、救急スタッフおよび搬送先病院のスタッフも交えての症例振り返りをSEA(Significant Event Analysis)を用いて行いました。
発表者の後期研修医は、SEAという手法では自分のもやもやした感情が解決されなかったと感じ、「振り返り」そのものについて、文献検索し、目的・方法等について2軸図で整理して発表しました。
勉強会での議論の中心は、当初救急チームで実施したSEAでどのような学び・気づきがあったのか、SEAで得られなかった学びについて、考察で整理した手法のうち、どの方法での振り返りを実施すれば学びが得られると考えられるのか、さらには、振り返りそのものにどれほどのエビデンスがあるのか、といった総論的な話題にまで発展していきました。
一つの症例での経験に止まらず、家庭医として自らの生涯学習のための振り返り方法について深く考えるきっかけとなる内容の深い勉強会でした。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学