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教育

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ヘルスメンテナンス、ADDIEモデル、9教授事象、メーガーの3つの質問

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○看護スタッフに対してヘルスメンテナンス(以下、HM)の授業を行う機会があった。HMを医師だけで行うことに限界を感じ、看護スタッフと一緒に行う必要性があると思った。ADDIEの5 Stepを用いて講義を振り返った。事前アンケートでは医師だけがやるものという認識をもっている、HMを知らないというスタッフが一定の割合でいた。9教授事象を参考に、注意を引きつける導入、学習活動では議論などを行いつつ、学習効果が高まるように講義を作成した。学習者評価は講義後のアンケートや事後アンケート、プログラム評価はアンケートを行った。今後についてはリハビリスタッフに対して同講義を行う予定。

ディスカッションでは、評価の難しさが議論された。事前・事後アンケートの作成の難しさが指摘され、今回の講義ではアンケートを作る際にメーガーの3つの質問を参照にした。この講義の効果は、当院の診療内でみられるメリットがある。

岡田院長より、医師は患者様を含め誰かに教育する機会がある。評価の簡単な作り方は、目標を命令形にすればよい。その教育の効果が、本当にその教育によるものかの評価は難しい。例えば、今回の講義を受けられなかった看護スタッフとの比較という方法があるという話があった。

文献:
鈴木克明, 稲垣忠:授業設計マニュアル ver.2 教師のためのインストラクショナルデザイン:北大路書房
柴田 喜幸:平成29年度 産業医科大学 産業医学基礎研修会テキスト

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学