OPQRSTの向こう側

エントリー項目

〜BPSモデル〜

Key word

BPSモデル、SDOH、PCCM、CBT、プライマリ・ケア、SFA(solution focus approach)、pathogenesisとsalutogenesis

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○今回は、腰部脊柱管狭窄症の患者さんの疼痛コントロールを行い、鎮痛薬を減量することができた、という症例でした。長年、腰痛で苦しみ多くの鎮痛薬を処方されていましたが、診療で対話を繰り返すことでことで、徐々に減らすことができました。

なぜ患者さんの疼痛がうまくコントロールできたかに関して、BPSモデル及びSDOH(social determinants of health (SDH))の側面から考察しました。

その中で、慢性疼痛のマネジメントには患者中心の医療の方法が効果あるとの文献や、生育歴や病体験などを聴取するだけでなく、癒しや本人の価値観などの重要性について意見が出ました。

岡田先生からは、代替医療の選択肢を提案することや痛み以外の話をすること、患者さんにとっての痛みとは何か聴くこと(ある程度関係ができてから)、痛みの役割についてなど患者さんから聴取したほうが良いのではないか、という意見が出ました。

家庭医が慢性疼痛に関わることのメリットについて考える非常に良いきっかけになりました。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学