コミュニティメディシン〜高齢移住者の健康を考える〜

エントリー項目

地域包括ケア

Key word

高齢者のケア、移住者、社会的つながり、ソーシャルネットワーク

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◯当院では、後期研修中に、地域を診る視点を養う'コミュニティメディシン'の時間が設けられています。後期研修3年目に2週間、地域に出て、いろいろな学びをします。今回の演者は、NPO法人の見学に参加したり、都市部から転居したご夫婦のインタビューをしました。その中で気づきがあり、今回の発表につながりました。
職を前提としない定年後の移住者に着目して、健康問題を考えることにしました。館山に転居してきた方を対象に、社会的つながりの有無により、介護度や認知機能、健康指標がどう変化するか、今後、調査できればと考えています。

ディスカッションでは、ネットワークがあることで、健康な集団に属することができるのではないか、という話題になりました。フレイルな人に、健康のことを相談できる人が3人いると、死亡率が下がるという研究もあるとか。

参考文献:
健康格差社会―何が心と健康を蝕むのか 単行本 - 2005/9/1
近藤 克則, 医学書院

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学