バンコマイシン持続投与の方法 Ver.1

post13.jpg【作成】小林宏維
【作成日】2018.01.11
適応:全例ではなく指導医の判断に準じる
疾患:MRSA感染症(疑いを含む),VCM第一選択かつMIC高値の微生物感染症

※髄膜炎,骨髄炎は除外検討

患者状況
 Cl変動:腎機能障害,Augment Renal Clearance ※末期腎不全患者は除外
 Vd拡大:大量輸液後,多量の胸腹水貯留,ドレナージ多量
 VdとCl変動:体外循環(RRT,ECMO)

ローディング投与 30mg/kg(実測or推定)2時間かけて投与 ※Max 2000mg, Min 1000mg

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維持投与 Cl(実測or推定)に応じて1日投与量を調整
バンコマイシン 1000mg + 生理食塩水 250mL (4mg/mL)の組成に統一

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血中濃度測定 ローディング終了(維持投与開始)の12時間後に血中濃度採血
※測定可能時間に合わせて前後することは許容
目標血中濃度 20-25 mg/dL(重症例などでは25-30 mg/dL,それ以上も検討)

留意事項
初回投与量以降の投与計画はTDMと相談
間欠投与から持続投与への切り替えは上記に準じない,可能な限りTDMと相談


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このサイトの監修者

亀田総合病院
集中治療科部長 林 淑朗

【専門分野】
集中治療医学、麻酔科学