Recruit

Big Bossからのメッセージ(近日Up予定)
亀田ICUの特徴
中の人の声、外の人の声
 -内科系で集中治療医を目指す立場から
 -救急系で集中治療医を目指す立場から
 -麻酔科系で集中治療医を目指す立場から
 -米国外科研修前での集中治療科での1年間
短期研修で有意義だったこと
 -亀田総合病院集中治療科で1年間研修した経験
 -産休・育休の経験
 -臨床の学びとアカデミックの学びを両立できる環境
 -集中治療室の責任者として独立
パンフレット(近日Up予定)
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Big Bossからのメッセージ

(近日Up予定)

亀田ICUの特徴

亀田総合病院集中治療科は特定集中治療室、専門医研修施設認定を受けた診療科です。集中治療科では、外科・内科・救急を問わず、重症かつ緊急度の高い多種多様な患者を対象に、Closed ICUとして集中治療に専従する医師が24時間体制で患者管理を行っている他、Rapid Response Teamを有し、院内急変患者の対応も行っています。

<臨床>
当院は千葉県の南房総を医療圏とした広域な範囲をカバーする市中三次型教育病院であり、commonな疾患がICUに入室し、内科系では特に敗血症の患者が(全体の約1/5)、外科系では心臓外科術後が多いのが特徴です。2016年には約770例がICUに入室し、内科・外科 = 2:3(患者数/日では内科>外科)と偏りのない混合型ICUとして集中治療サービスを提供しています。診療では日本で広く普及している日本独自の臨床的意義が不明で高額かつ潜在的リスクを伴う治療を一切行っておらず、エビデンスに基づく診療を心がけています。

<研修体制と取得可能な専門医>
現在、当科には指導医4名、フェロー11名(うち女性4名)が在籍し、充実したマンパワーのもと、日・夜勤のシフト制で work -life balanceのとれた研修(十分な休みが確保され、半日以上の連続勤務は皆無です)を行っています。フェローは各個人のこれまでの経歴に基づきオーダーメイドの研修プログラムをとることができ、現在在籍しているフェローは集中治療専門医取得の他、救急専門医、麻酔科専門医、総合内科専門医の同時取得を目指しています。
具体的には以下のような方を対象に集中治療研修を提供しています.

  1. 集中治療専門医を目指す医師(すでに麻酔・救急・内科・小児等の専門医資格取得が見込まれる方)
  2. 集中治療専門医と麻酔科専門医の両方を目指す医師
  3. 集中治療専門医と救急専門医の両方を目指す医師
  4. 集中治療専門医と総合内科専門の医両方を目指す医師
  5. 集中治療専門医と小児科専門医の両方を目指す医師
  6. 集中治療専門医資格取得にはこだわらず、集中治療の経験を積みたい各領域の医師
  7. 短期間の集中治療研修を希望する医師


また救命救急科・総合内科・感染症科・麻酔科など他科へのローテション、ローテーターの受け入れも行っており、自科だけでなく、他診療科のモチベーションの高い仲間を作ることができるのが亀田総合病院ならではの強みです。

<教育>
当科では24時間365日、指導医による絶え間ない指導のもと、フェローは朝夕の指導医ラウンド、定期的に行われるジャーナル・クラブや講義を通して集中治療に必要な知識・技能の習得に励みます。日々、臨床疑問をもち、それを解決するために新旧問わず重要な論文を多数読むことが要求される中で、臨床研究リテラシーと今日の臨床エビデンスを意識した世界標準の診療を学ぶことができます。また週一回、米国人医師による英語教育を目的としたラウンドや教科書や商業誌執筆の機会を得ることもできます。
指導医による教育のみならず、"Teaching is learning"と言われるように、ローテーターや初期研修医への教育も積極的に行い、教えることで自身の成長も促していることが当科の教育の特徴です。

<疫学研究>
優れた臨床医には臨床・教育・研究の能力が必要といわれます。当科では優れた臨床医の育成を目指し、様々な疫学研究活動(症例集積研究、ケースコントロール研究、コホート研究、系統的レビューとメタ解析、メタ疫学研究など)を行っています。現在も複数の疫学研究が進行中であり、医師キャリア早期からの疫学研究への参画のサポートをしています。研究のデザインや統計処理は熟練した指導医が指導するため、初学者でも問題はありません。

<キャリアサポート>
医学博士取得のための社会人大学院進学の道も可能で、当科で行う臨床研究で学位取得が可能です。希望者には海外留学へのサポートも個別に行っています。

亀田総合病院集中治療科では臨床・教育・研究の3つの車輪を重視した研修が行なえます。興味をもたれた方はご連絡をいただくか、ぜひ一度見学にいらいしてください。

中の人の声、外の人の声

―小林宏維: 内科系で集中治療医を目指す立場からー

 総合内科に所属して集中治療科をローテーションで研修しています。私は他院で内科全般を研修し重症患者管理も学びましたが、エビデンスに基づいた集中治療医学の必要性を感じて当院で研修をしています。
 救急あるいは麻酔科ベースの研修施設が多い中、当院は「集中治療科」が全重症患者管理を行う珍しい施設です。内科系では敗血症や重症呼吸不全などを各科と診療しています。特徴はエビデンスを重視し有効性が不確かな治療は行わない点です。余分な治療をせずとも患者は改善するという経験を積むことができます。外科系患者も担当するので診療の幅も広がります。さらに日本の敗血症診療を代表する部長のもと臨床研究にも力を入れています。
 また高齢化が進む南房総では挿管や維持透析を希望しない人も多いです。価値に根ざした重症管理は超高齢化社会に必要な能力であり、当院ではそれを実践しています。
 海が近く食事のおいしい当院で研修を一緒に行いましょう!

―藤内まゆ子:救急系で集中治療医を目指す立場からー

 私は他の市中病院で初期研修を終了し、同じ病院で救急集中治療の後期研修を1年間行い、その後、亀田総合病院のICUに来て3年目になります。集中治療専門医を取得するのが直近の中間目標なので、第一段階である救急専門医取得の準備をしながら、集中治療の研修をしています。
 私が亀田総合病院に来たきっかけは、集中治療系メーリングリストでの研修案内でした。当時、見よう見まねで管理を集中治療管理を勉強していましたが、救命センターという場所柄、忙しさにかまけて、勉強を十分にできずにいました。集中治療に専従している先生方の中で研修したいと思うようになり、研修先を探している矢先、研修案内のメールが目に入り、縁あって研修することになりました。
 前述したように、私は救急専門医の取得も同時に目指しているので、2年目で亀田総合病院の救急科をローテーションしました。救急ローテーションのメリットは、何より初診に関われることです。敗血症にせよ、外傷にせよ、初療でいかに早く適切な診療をするかが大切なことは言うまでもなく、その後、いかにうまくICUに繋げるかというところまで考えた診療を心がけています。また、診療以外の面では、他の診療科の先生方とコミュニケーションをとる機会が増えるということも、とても大きなメリットだと思います。救急では、ICUに入室しない数多くの症例でも、各診療科の先生方と所見を共有しながらディスカッションする機会があり、非常に勉強になります。
 また、当院のICUは、救命センターのICUとは異なり、救急系の医師だけでなく、麻酔科系、内科系など、様々なバックグラウンドの医師がいます。このため、各専門分野の知識を得ることができるのも大きなメリットだと思います。重症心不全患者の心臓外科術後管理など、救急がバックグラウンドの救命センターではあまり出会わない症例も経験できることも大きな経験になります。
 百聞は一見にしかず、ですので、ご興味があれば、ぜひ見学におこしください。

―佐藤仁信:麻酔科系で集中治療医を目指す立場から―

 私は集中治療専門医取得を目標として、集中治療科に籍をおきながら、現在は基本領域の麻酔科専門医取得のために麻酔科をローテートしています。
 当院のICUは5-6割を術後患者が占めており、心臓血管外科術後を中心として、外傷や消化器外科などの緊急手術後まで様々な術後管理の経験ができます。
 豊富な外科系ICU症例の中で術後の自然経過・合併症を学ぶことで、術中の麻酔管理が手術室限りのものではなく、その後の術後管理まで見越した広い視点で行うことができるようになります。
 一方、麻酔科ローテート中はいわゆる「ローテーター」ではなく、麻酔科の後期研修医とほぼ同じ扱いで様々な麻酔管理を担当できます。麻酔科医がどのようなことを考えて重要患者の麻酔管理を行っているのか、その流れをどのようにしてスムーズに引き継いでいけばいいのかなど、先ほどとは逆の視点からの研修を行うことができます。
 それぞれ集中治療科・麻酔科に専従する指導医から学ぶことができ、こちらは他では中々見られない当科での後期研修の強みだと思います。
 手術麻酔に飽きてそろそろ別のことがしたい方、もしくは、術後管理まで見越した一歩先の麻酔管理を身につけたい方、ぜひ一度当科を見学にいらして下さい。期待以上のものを保証します。

―尾上卓也:米国外科研修前での集中治療科での1年間―

 私は現在アメリカ、フロリダ州のUniversity of South Floridaというところの外科プログラムで研修1年目を終えようとしています。当時の研修1年間は、今の外科研修を生き残る上でも大変役に立っています。1つ目は、初期研修ではなかなか学ぶことができなかった全身管理を、人工呼吸器管理を含め1年間でしっかり学べたことです。2つ目は論文を読む機会、Evidence Based Medicineを知り、実践するという機会を得られたこと。3つ目は、中心静脈ラインや挿管など、一通りの手技を十分な症例数経験できたことです。また、研究に興味を持つようになり、執筆にも参加させていただき、若いうちにこの経験が出来る場所は日本、アメリカでも数少ないと感じるに至りました。集中治療は救急や麻酔のみならず、外科系志望者にとっても必須の知識であることを身を以て体感しております。

―野木一孝:亀田総合病院集中治療科で1年間研修した経験ー

 私は奈良県立医科大学循環器・腎臓・代謝内科に所属しており現在医師7年目です。元々総合診療科に興味があったこともあり、全身管理を勉強する目的で2015年4月〜2016年3月に1年間限定で亀田総合病院集中治療科で働かせていただきました。
 感染症などの内科疾患だけではなく、術後管理や外傷など、様々な重症疾患をみることに当初は戸惑うことも多かったですが、林部長をはじめとした指導医の方々のご指導や同期のフェローと切磋琢磨する中で少しずつ成長することができました。
 1年間という限られた時間でしたが、集中治療医としての心構えや基本的な考え方など、他では得られない経験ができたこと、そしてなにより素晴らしい方々と出会えたことは私の宝となっています。
 私のような短期研修からでも柔軟に対応していただけるので、集中治療に興味がある方は是非一度ご連絡ください。

―前田淳子:産休・育休の経験―

 私は、亀田総合病院で内科小児科複合プログラムの後期研修を終了後、集中治療科のフェローとなりました。フェローになる直前に妊娠し、この件を林部長にお伝えしたところ、「規則正しい生活は妊娠中の健康維持に重要と考えます。原則日勤のみ入ってもらうことにしようと思います。産休明けもフルタイムでなくとも集中治療の研修を継続することを考えてみて下さい。」との返答を頂きました。妊娠中は日勤のみ行い、出産後は子供が5ヶ月の時から復帰し、時短勤務とさせて頂きました。夕方は早く帰宅できたため、余裕をもって子供に夕ご飯を食べさせ、お風呂に入れ、早く寝かしつけることができました。OURSという認定こども園もでき、24時間365日利用可能です。また、病児保育もあり、子供の急な熱発時も安心です。部長はじめスタッフの理解もあり、保育環境もしっかりしているため、出産を控えた女性も子育て中の方も、安心して研修が送れると思います。

―安田英人:臨床の学びとアカデミックの学びを両立できる環境―

 皆さんはまさに今、「今後どんな道に進んだらいいんだろう、まだ絞りきれないな」、と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。どの学年でもこの悩みは尽きないものです。次のステップで何を学びたいか、それは人によって異なりますが、「臨床の経験をもっと積みたい、でも大学や大学院で公衆衛生やMBA、臨床研究などのアカデミックなこともやってみたい」、と思う方は多くいると思います。しかし、その両者を両立させることはそう簡単ではありません。多くの場合はどちらかに重きを置き、どちらかがおろそかになってしまうのが現状です。そんな現状に悩んでいる方にとってこの亀田総合病院集中治療科はとても理想的な教育・学習環境ではないかと思います。豊富な経験を持つ指導医と豊富な症例に囲まれながら、アカデミックな場所である大学院でしっかりと学べる環境が用意されています。当科には臨床研究に長けた指導医が複数おり、大学院で学んだことをまさにすぐに実践できる環境と言えます。私自身、東京の大学院でfull timeでしっかりと臨床研究学を学びながら、週末を中心に集中治療科で勤務し臨床能力の向上とフェローの教育に当たっています。まさに自分にとっては理想的な環境でアカデミックなことと臨床を両立させられる場所がこの亀田総合病院集中治療科です。当科では各人の希望に添いながらできるだけ目的に合わせたカリキュラムを独自に作成することが可能ですので、是非我々と一緒にアカデミックな知識を身につけた臨床医を目指してみませんか?

―笹野幹雄:集中治療室の責任者として独立―

 2013年の集中治療科創設時より3年間在籍し、集中治療医学およびICU運営について学びました。現在、その経験を糧に、新たな施設で集中治療科を立ち上げ、semi-closed ICU体制の構築や後進の指導にあたっています。
 集中治療医には、重症患者管理に関する知識と技能はもとより、複数の診療科および他職種と綿密に連携し、治療方針を立て実践していくコミュニケーション能力とリーダーシップが必要となります。また、ICUでの診療は複雑で医療過誤のリスクに満ちており、管理者には安全なシステム構築と質の高いスタッフ 教育が求められます。亀田総合病院集中治療科では、経験豊富な指導医とともに診療を継続することで、自然とこれらの能力を身に付けることができます。近い将来、ICUを運営するリーダーを目指す若手の先生方の研鑽の場として、お勧めいたします。

パンフレット

(近日Up予定)