ワクチン接種

感染症科の重要な仕事の一つに「ワクチン接種」があります。「予防医学」の重要な要素の一つであり、地味(?)な領域かもしれませんが......医療が、ヒトがよいより生活をするために存在するものだとすれば、もっとも有効で重要な手段である「予防」は、とても重要な仕事であると考えています。従事してみると、奥が深くてとても興味深い領域です。
特に、最近は、沖縄と名古屋での麻疹のoutbreakなどあり、医療者・世間の皆様の興味のあるところだと思います。一過性の「興味」で終わらないように、情報発信していくことが重要だと感じています。

さて、当科では、例年フェロー1年目の先生にワクチン接種についての講義を、指導医またはフェロー2-3年目が行っています。当院では、多種多様なワクチン外来(渡航相談、脾臓摘出後、造血幹細胞移植後、腎移植レシピエント、小児、成人の一般的なワクチン接種など)を行っていますので、それに対応できるプログラムが必要です。今年度は、例年よりversionアップして、

  • 渡航前ワクチン
  • 小児ワクチン
  • 造血幹細胞移植後ワクチン
  • 脾臓摘出後ワクチン
  • 腎移植前ワクチン
  • 医療従事者へのワクチン

を予定し、すでに小児・造血幹細胞移植後・脾臓摘出後については完了しています。ワクチン接種について、医療従事者への発信をもっと行っていく必要を実感しており、来年度の亀田感染症セミナーでは、この話題を取り上げる予定です。

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育