ご挨拶

p_hosokawa.jpg亀田総合病院感染症内科websiteにおいでいただき有難うございます。
わたくしたち感染症内科のご紹介をしたいと思います。

私たちの感染症内科は、全ての臓器の、全ての微生物に関する感染症の診断と治療を行うことをその役割としています。その専門性は"微生物が起こす疾患"であり、ウイルスから寄生虫まで、中枢神経から皮膚軟部組織まであらゆる微生物のあらゆる感染症疾患を対象としています。

近年、薬剤耐性菌が世界的な問題になり、感染症診療は以前にもまして重要な医学的課題と認識されるようになりました。

耐性菌を生まないためには抗菌薬を出来るだけ使わないようにする必要があります。しかし全く使わないと感染症の治療が出来ないので、必要最小限に使用する"適正使用"が求められています。
http://www.who.int/antimicrobial-resistance/en/
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120769.pdf
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000166612.pdf

数多くの病原微生物と、多数の抗微生物薬を最も効率よく使用するには、感染症学の知識が必要不可欠です。そのため、感染症の診断と治療を専門とした診療科の必要性が認識されるようになりました。

私たちの役割は、感染症が疑われる患者さんの、どこに、どのような微生物が感染症を起こしているかを診断し、どの抗微生物薬を、どのように使用すれば最も適切であるか、を臨床状況から判断し、治療方針を決定しゆくことにあります。

そのため、すべての診療科の患者さんを対象に、血液培養陽性症例と、診断・治療についてのご依頼をいただいた症例について、当該診療科と併行して毎日診察を行い、感染症の問題について、責任をもって診療しています。また、HIV感染症や結核などの感染症そのものが問題になる症例、骨髄炎や感染性心内膜炎で長期の抗菌薬使用が必要となる症例については、直接受け持ち診療しております。また、静注による抗菌薬治療を外来で継続するOPAT(Outpatient Parenteral Antimicrobial Therapy)を積極的に取り入れ、入院期間の短縮と患者QOLの向上に貢献しています。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03140_03
http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0880030269.pdf