(H28/11/3)第92回日本消化器内視鏡学会総会で森主達夫医師が「80歳以上の適応外病変に対するESDの是非」について発表

JDDW2016(第24回日本消化器関連学会週間)における第92回日本消化器内視鏡学会総会において当院 消化器内科 森主達夫医師が「80歳以上の適応外病変に対するESDの是非」について発表しました。

早期胃癌のうちリンパ節転移のリスクが極めて低いものがESDの適応となっているが、早期胃癌のリンパ節転移率は、M癌で2.2%,SM癌で17.9%と高くはない。また80歳以上の胃全摘の術死、3ケ月以内死亡率は9.4%,18.8%2)、早期胃癌外科手術例の5年生存率は53.8%という報告もあり、予後は決してよくない。上記を踏まえて80歳以上の高齢者における適応外胃ESDの是非を胃切除術を行った症例と比較検討した結果、適応外胃ESDは施行時の合併症や遺残に注意する必要があるが、再発率は低く、予後の短い高齢の患者では、意義がありうるという結論に至った。
と考えられた。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人

【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡