「第341回日本消化器病学会関東支部例会」(H28/9/24)に横山雄也が発表しました
膵臓癌は腺癌が大部分ですが、横山雄也医師が発表した膵臓の扁平上皮癌は、扁平上皮成分が全体の30%以上を占める、もしくは、全体が扁平上皮癌も便宜上含むものを言います。腺癌が扁平上皮化生をおこしたものと理解されています。内部が壊死に陥り「おから」状の内容物があります。
男女比:1.53:1で男性に多く、平均年齢:62歳で頻度は全膵癌の2.1%と少ない疾患です。
1950年と1985年の間に様々ながん登録から外分泌膵臓癌の6668例レビューでは、扁平上皮と腺癌の報告された発生率は、それぞれ0.005%でした。
今回の症例は腺癌の組織が無く全部が扁平上皮癌でしたのできわめて希有な症例です。
このサイトの監修者
亀田総合病院
消化器内科顧問 平田 信人
【専門分野】
胆石、胆道ガン、膵炎、膵ガンなどの胆膵の病気、消化器内視鏡全般、胆膵内視鏡