当科河野先生の論文が、Anaesthesia誌 に掲載されました!

本研究では、片側乳房切除術を受ける患者を対象に、interpectoral plane block(従来のPECS I block)とsuperficial serratus anterior plane(SAP)blockの併用(介入群)が、SAP block単独(対照群)に比べて慢性疼痛頻度を減らすかを検証したランダム化比較試験(RCT)です。
結果、介入群では6か月後に安静時疼痛を訴えた患者の割合が18%であり、対照群の38%に比べて有意に低い結果となりました(p=0.044)。

この研究は、伝達麻酔方法の違いによる慢性疼痛予防の可能性を検討した三重盲検のRCTです。本研究の結果から、SAP blockにinterpectoral plane blockを追加することの有用性が示唆されました。
同号には、Editorial「The role of regional anaesthesia and analgesia in the prevention of chronic postsurgical pain: there is no Holy Grail」も掲載されています。このEditorialでは、Konoらの研究を「慢性術後痛という複雑な課題に対し、局所麻酔技術の役割を再検討する重要な一歩」と評価しています。
河野先生、論文掲載おめでとうございます!

論文情報
Kono H, et al.
The combination of interpectoral plane and superficial serratus anterior plane blocks for the prevention of persistent pain after total mastectomy: a triple-blinded, randomised, placebo-controlled trial.
Anaesthesia. 2025; doi:10.1111/anae.16787

Editorial
Lee A, et al.
The role of regional anaesthesia and analgesia in the prevention of chronic postsurgical pain: there is no Holy Grail.
Anaesthesia. 2025; doi:10.1111/anae.70012

このサイトの監修者

亀田総合病院 副院長 / 麻酔科 主任部長/亀田総合研究所長/臨床研究推進室長/周術期管理センター長 植田 健一
【専門分野】小児・成人心臓麻酔