日本区域麻酔学会第10回学術集会に参加しました

麻酔科専攻医2年目になりました、竹下と申します。
先日大阪国際会議場で開催されました日本区域麻酔学会第10回学術集会に参加してきましたのでご報告します。

今回発表した内容は鎖骨筋膜面ブロックに関するものでした。
体幹のブロックのセッションで発表させていただきましたが、同セッション内に両側鎖骨骨折に対して鎖骨筋膜面ブロックを施行し良好な術後鎮痛を得たという症例報告の発表もあり、セッション内は鎖骨筋膜面ブロックで非常に盛り上がりを見せておりました。

ポスター発表形式は今回が初めてであり、発表前は非常に緊張しましたが、発表してみるとパワーポイントを使用した発表よりもオーディエンスの方との距離感も近くアットホームな雰囲気の中、発表と質疑応答を行うことができました。
質疑応答では事前に想定していた質問以外にも示唆に富む内容のディスカッションができ,発表した自分も非常に勉強になり、大変有意義な学会参加になりました。
その他、企業展示では区域麻酔学会ならでは(?)かもしれませんが、たくさんの企業がエコーの展示をしており、ポータブルでも時間分解能・空間分解能が非常に高い最新のものが展示してあり鼻息を荒くしてしまいました。

また、最優秀演題はMTAPAが2題も採用されるなど区域麻酔のトレンドも知ることができました。
学会で得た知識をもとに、つい先日早速MTAPAを施行し良好な術後鎮痛を得ることができました。やはり現地参加の学会で受ける刺激や得た知識というのは非常に重要である、と感じました。

本発表に際しましてご指導いただきました、亀田総合病院麻酔科の柘植先生、植田先生をはじめ、指導医の先生方には再度厚く感謝申し上げます。

亀田総合病院 麻酔科 専攻医2年 竹下 学

このサイトの監修者

亀田総合病院 副院長 / 麻酔科 主任部長/亀田総合研究所長/臨床研究推進室長/周術期管理センター長 植田 健一
【専門分野】小児・成人心臓麻酔