2021.06.24 抄読会

担当:輿石先生/杉山先生

Factors Contributing to Lingering Pain after Surgery: The Role of Patient Expectations Mark D. Willingham
Anesthesiology 2021; 134:915-24

背景
術後の急性期から数週間後まで続く痛みは慢性的な術後疼痛の重要な危険因子である。
この研究では、術後の痛みに対する患者の期待が、術後に残る痛みと独立して関連するという仮説を検討した。
術後の痛みに対する患者の期待が、術後の痛みの残存と独立して関連するという仮説を検討した。
方法は以下の通り。本研究では、多様な手術を受けた3,628名の患者を対象として
2015年2月から2016年10月の間に米国の単一の三次病院で多様な手術を受けた3,628名の患者さん
に参加し、「Systematic Assessment and Targeted Improvementof Services Following Yearlong Surgical Outcomes Surveys(SATISFY-SOS)の観察研究を行いました。術前に、患者に術後1ヵ月後の痛みに関する期待を尋ねたところ術後1カ月の痛みについての期待を尋ねた。
患者は術後の痛みが残っていると判断したのは術後1〜3ヵ月後の追跡調査で、手術に関連した部位に痛みがあることを認めた場合、術後の痛みが残っているとした。
事前に選択した周術期の変数と術後の痛みとの独立した関連性は術後に残る痛みとの独立した関連性を評価した。
結果は以下の通り。コホートの36%(3,628人中1,308人)が術後に残る痛みを経験した。
痛みを経験した。全体として、3分の2(3,628人中2,414人)が術後の痛みがないか、または術後の痛みが改善されることを期待していた。
術後の痛みがなくなるか、ベースラインから改善されることを期待していたが、そのうち73%がその期待に応えた。
肯定的な期待が満たされた。合計19%(3,628人中686人)が痛みが新たに発生したり、悪化したりすることを期待していたのは19%(3,628人中686人)で、そのうち39%(661人中257人)だけが否定的な期待が満たされたのは39%(661人中257人)であった。
否定的な期待が最も多かったのは、手術前に手術の理由とは関係のない痛みを感じていた患者や痛みを和らげるために通常行われない手術を受けた患者に最も多く見られた
痛みを和らげるために通常行われない手術を受ける患者に最も多く見られました。
否定的な期待を支持することは、術後に残る痛みと独立して関連していた術後に残る痛みと独立して関連していた(オッズ比、1.56;95%CI、1.23〜1.98。P < 0.001). 術後の痛みが残ることに関連するその他の主な要因は術後の痛みが残る主な要因としては、術後の激しい急性痛の記憶があったこと(オッズ比3.13; 95% CI, 2.58 to 3.78; P < 0.001)、痛みを和らげるために通常行われる処置を受けたこと。痛みを和らげるために通常行われる処置を受けた(オッズ比、2.18、95%CI、1.73〜2.75。P < 0.001)、手術に関連した術前の痛み(オッズ比、1.91;95% CI, 1.52 to 2.40; P < 0.001)であった。

結論としては 術後に残る痛みは、様々な手術後に比較的よく見られ術後に残る痛みは、様々な手術の後に比較的よく見られ、固定された手術の特徴と術後の痛みが残ることは、様々な手術後に比較的よく見られ、固定された手術の特徴と、痛みへの期待や重度の急性期の術後の痛みが残ることは、固定された手術の特徴と、痛みへの期待や重度の急性痛のような修正可能な要因の両方に関連している。

議論:研究のなかでも重要な術後慢性痛のリスクファクターとして急性痛があげられており、麻酔科医として日頃のPOD0-POD1までの急性疼痛のコントロールの重要性を学びました。

輿石先生、杉山先生、ありがとうございました!

亀田総合病院 麻酔科 後期研修医 荻野

このサイトの監修者

亀田総合病院
麻酔科主任部長 小林 収

【専門分野】
麻酔、集中治療