臨床医のための仕事のスピードを上げる方法

ライフハック
最近、自分より圧倒的に仕事が速い先生達と、一緒に仕事をするようになり、大変ではありましたが、自分の仕事のスピードも大きく引き上げられました。

自分を引き上げてくれる、素晴らしい先生方と仕事ができて、本当に感謝するばかりです。

圧倒的に速い先生たちが何をしているかというと、すべての仕事を、もぐらたたきのように瞬時に終わらせているのです。そしてテンポが非常に速い。まるで、2倍速、3倍速の世界に住まれている印象です。なので、私が一呼吸しているうちに、既に一歩進まれている感じです。

私はこのような先生方にこれまで何人か出会ってきましたが、大体その分野で突出するアウトカムを出されています。

今回は、「これでは自分が足を引っ張って迷惑をかけてしまう」と思い、仕事が速い先生たちに、必死についていった結果、この数カ月で自分の仕事のスピードも徐々に上がってきました。

一緒に仕事をする先生方の動きが、2倍速、3倍速に見えていたのが、何とか1.3倍くらいに見えてきた感じです。

今やっている自分の仕事はかなりマルチタスクになっています。

臨床医としての診療、若手医師の指導・スーパーバイズ、主任部長として様々な事務作業、人事調整、多分野にわたる臨床研究と論文執筆、内科チェアマンとしての内科全体の調整、さらに様々な依頼原稿からHOKUTOや雑誌の連載から単著まで、幅広いです。

さらに、2つの国際誌のhandling editorをしてますから、毎月に5-6本の英語論文を評価し、Reviewerに回し、必要時自分もコメントした上で、decisionします。

あちこちからメールや相談が来て対応しながら、締め切りに追われた仕事をして、締め切りのない論文指導や原稿執筆に取り組んでいます。

なので、少し仕事が滞ると、雪だるま式にあっという間に大量の仕事が溜まってしまいます。

このような仕事の洪水に圧倒される状況があったのですが、圧倒的に仕事が速い先生たちを真似して、同じペースでやって状況をクリアーしていこうと考えました。

全ての仕事を瞬時に終わらせる意識を持つようにしました。また、全ての仕事にまず3分着手して、時間の見積もりをするようにします。

すぐ終わりそうなら勢いで終わらせます。時間がかかりそうなら、何とか仕事を圧縮して短縮できないかを考えます。とにかく、自分がボールを持った状態にしないようにします。

スピードを上げることで、どんどん仕事が終わっていく感覚がモチベーションとなり、集中力の維持も可能です。スピードを楽しむのです。

生成AIの活用も、仕事のスピードを上げるのに役立っています。私はChatGPT、Claude、Gemini,Perplexity、Elicitを課金して使ってます。生成AIの使い方はシリーズで書いており、このホームページの中の「ライフハック」シリーズに上げていますから参考にしてください。

上記のように言葉で表現してもなかなか伝わらないところがあると思うのですが、自分の周囲の仕事が圧倒的に速い人を見つけて、その人と同じスピードで仕事をする意識を持つのが一番効果的だと思います。

私も最初は大変でしたが、意識して仕事が速く行うことで、最近は、自分が仕事のボールを持っている状態が減り、とても身軽で、普段から気楽になれるようになりました。

多くの仕事を抱えてしまっている先生は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

Take Home Message ~臨床医のためのライフハック~

  • 仕事は雪だるま式に増えるため、すべての仕事にまず3分着手して、モグラたたきのようにその場で終わらせる。
  • まず3分着手すると時間の見積もりができる。すぐ終わりそうなら勢いで終わらせる。時間がかかりそうなら、圧縮できないかを考える。この繰り返しで仕事が速くなる。
  • 自分がボールを持った状態にしない。
  • 仕事が速い人と仕事をするとスピード感がわかる。
  • スピードを楽しもう