初期研修医の先生にお勧めの勉強法

医学教育
今の時代に合っているのかは分かりませんが、研修医の先生向けに、自分がやってきた勉強法を紹介します。

私は、学生時代全く勉強しておらず、国家試験もぎりぎりで合格しており、低空飛行の学生・研修医を過ごしてきました。

医学知識が乏しく、物覚えも良くなかったので、自分用のマニュアル・まとめを作成して、エバーノートなどにまとめて、それを見ながら診療していました。

診療現場の状況は病院によって異なりますし、使える薬も違いますので、自分の病院で実施できる内容にアレンジしてマニュアルを作成することにはとても意義があります。

そして、後期研修医の上の学年になってきたからは、初期研修医の先生向けにレクチャーをするようになりました。人に教えるためには、自分がしっかり理解しておく必要があります。教えてアウトプットすることは記憶の定着にもなります。

レクチャーにおいては、教えるのが上手な先生のレクチャーを参考にして作成しました。

このように、インプットよりも、書いたり、教えたり、アウトプットを中心とした勉強が自分には向いていたようです。

そして、上記のレクチャーやまとめを本にしたのが、「レジデントのための呼吸器診療最適解」(医学書院)、「胸部X線・CTの読み方やさしくやさしくおしえます」(羊土社)になります。

自分のマニュアル・まとめを作成したり、レクチャーをすることは、自分なりの「診療の型」を作るのに有用だと思います。

研修医の先生の参考になれば幸いです。
初期研修医の先生へ:自分用のマニュアルを作成しよう。そして機会があれば人にレクチャーしよう。