医療政策研究に取り組んでみての感想と決意
医療政策研究
2024年4月から東京財団政策研究所 主任研究員として、医療政策の研究に取り組ませて頂いております。これまで呼吸器内科、感染症に特化した臨床研究を行ってきましたが、今回医療政策という新しい視点で研究に取り組むことで、大きく自分の視野が広がっているのを感じます。
私は、「データに基づいた健康・医療政策人材開発に関する研究」の研究分担者として、研究に取り組んでいます。この研究は、大規模な健康医療、看護、介護データを分析し、政府とは独立したシンクタンクとして、政府が積極的に取り組めていない健康医療や看護・介護の問題に焦点を当てています。最新の定量的な手法を用いて課題を分析し、適切な政策提言を行うこと、そしてデータに基づいた政策立案者の育成を目指しています。具体的には、(1) 医療提供体制の改革、(2) 財源の多様化、(3) 医療人材の育成の3つのテーマに基づいた政策提言を行い、これらをオンラインで発信し、シンポジウムを開催します。また、国民、政府、自治体、メディアに向けた実装科学的活動を通じて、政策の実行に働きかけます。期待される成果としては、患者中心のケアの充実、医療資源の適正利用、持続可能な財源確保、医療費の効果的管理、患者の生活の質向上が挙げられています。
近々、私も自分の担当分野のレビューを書いて東京財団政策研究所のホームページにてコンテンツを公開予定です。研究も進んできましたら、学会発表や論文発表も出てくると思います。