腰が痛い

koshi.jpg 若い方、中年の方の多くはいわゆるぎっくり腰と呼ばれる、急性腰痛症が多いです。生活上の注意点や運動指導、内服や注射、超音波を使った診断・治療など様々なことを行っております。お気軽に御相談下さい。
 65歳を過ぎた方の急な腰痛は圧迫骨折の可能性があります。治療の遅れによりしびれが出現したり痛みが取れなくなったりすることがあります。骨粗鬆症・圧迫骨折外来もしくは通常の外来に必ず受診してください。
 突然の放散する腰痛、腹部全体まで広がるような腰痛は腎臓疾患、膵臓疾患、婦人科疾患や腹部大動脈瘤破裂、大動脈解離などの可能性があります。当科よりしかるべき科へのご紹介も可能ですので、必ず病院を受診してください。
 足のしびれを伴う場合は腰椎椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎すべり症梨状筋症候群などの可能性があります。一度受診をお願いします。
 寝ていても痛い場合、痛みが全然よくならない場合は別の病気が隠れていることがあります。例えば化膿性椎体炎、悪性腫瘍の腰椎転移などがあります。化膿性椎体炎についてですが、ステロイドという免疫を抑えるお薬を長期間飲んでいる方、ガンをお持ちの方や抗がん剤治療をされている方、大酒飲みの方やアトピーをお持ちの方など、免疫力が弱い方は感染を起こしやすいと言われています。感染といっても毎日高熱が出るわけではなく、微熱程度の場合も多いです。

 今まで述べてきたような危険な腰痛なサイン(今までにないような激痛がある、楽になる姿勢がない、痛みで夜も眠れない、足に麻痺や脱力感がある、尿が出にくい、発熱や体重減少がある)があれば必ず受診をお願いします。

このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療