当院の臨床実習の紹介

当院では理学療法(PT)・作業療法(OT)・言語聴覚療法(ST)学科に在籍されている学生さんの臨床実習を受けております。2022年度は37名の学生さんに臨床実習を通じて学びを深めていただきました。  

当院での臨床実習の特徴

当院での実習の特徴は、

  • さまざまな疾患を経験・見学できること(表1参照)
  • 複数の病期(急性期、回復期、生活期、終末期)を経験できること(各校の実習期間などにより一部は実施できない場合あり)

です。

表1:当院臨床実習にて学生さんが経験する代表疾患
 PT : 脳血管疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、整形疾患、脊椎・脊髄疾患、がん
 OT:脳血管疾患、整形疾患(手の外科含む)、神経難病
 ST:脳血管疾患、発達障害、摂食嚥下障害

臨床実習指導者が多く在籍しているため、先輩から学べる機会が十分にあります。
学生時代の多岐に渡る体験や経験が、今後の臨床場面で役立つことと思います。

実習期間中のイベントとして、当院の実習で経験した症例の様子を学生同士で伝えて
知識や経験を共有する”学生共有会”があります(写真参照)。


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あまり人前で発表する経験がないので皆さん大変だと思います。
しかし、実習生のうちに一度経験しておくと、どのように行うと上手く伝えられたか、今度はこのようにしてみようなど、次につながる良い経験となります。

このように、多くの経験と指導者による指導などを通じて、大きく成長して実習を終える学生さんが多いです。  

これから実習を当院で行う方へ

各養成校へ当院の臨床実習ガイドや各種必要書類を送付しております。ご確認ください。
ガイドを確認いただき、ご不明な点がありましたら、臨床実習指導者会議の際にご質問いただければと思います。

2022年度の実習生の皆さんからの言葉です

  • 見学だけでなく、参加、体験することを通じて、今まで興味がなかった疾患にも興味を持てるようになり、「セラピストになりたい」と強く思うようになりました。(PT学生より)
  • セラピストの知識の量や技術の高さに驚いたと同時にそれらを教えていただけて、自分自身成長することが出来ました。(PT学生より)
  • 実習期間が“短かく”感じられ、環境に慣れずに終えてしまったところが少々心残りでした。ですが、それぞれの施設の雰囲気を感じとることができたところや、理学療法の領域の広さを知ることができた。とても良かったと思いました。(PT学生より)
  • 臨床実習を始める前は、脳血管疾患や小児領域以外興味があまり無かったのですが、実際に見させていただいて最初から一つのことを極めるのでは無く、広く疾患を診ることができることや、1人1人の患者様に向き合うことがいかに大切なのかわかりました。(OT学生より)
  • 様々な病態をみることができたり、食道造影検査の見学等貴重な経験もできたりと、とても勉強になりました。また、学生や新人を育てようという雰囲気がすごく伝わり、さらにがんばろうと思えました。丁寧に指導してくださり、ありがとうございました!(ST学生より)