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女性・男性のケア

キーワード

乳腺炎、断乳、プロフェッショナリズム、BPS

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○今回は安房地域医療センターを拠点として研修を行っている専攻医2年目の常石先生が地域の基幹病院で経験した女性のケアに関する事例を報告しました。
救急外来にて乳腺炎として抗菌薬投与・断乳となり、常石先生がその後の継続診療のために紹介を受けて診療した事例です。
基幹病院の環境では経験する機会が少ない領域についての発表でした。
医師における授乳・母における授乳・児における授乳などを考慮しながら、フォローの時点で授乳再開を指示し、抗菌薬も変更しました。発表では授乳継続が望ましい事を周知する必要性についての考察が行われました。ディスカッションでは、今後の診察の中でBPSの視点から乳腺炎になった背景を掘り下げる事、乳腺炎では授乳継続が望ましいという情報を施設で共有して業務改善につなげる事、先に診療した医師と治療方針が異なった時にどう対応するべきか、間違った知識が地域に広がる影響や医療全体への信頼問題も加味した上での配慮について、過疎地におけるgeneralistの持つべき知識の幅広さやそのうちwomen's healthにおける必須部分とは何か、など幅広い議論が行われました。

このサイトの監修者

亀田ファミリークリニック館山
院長 岡田 唯男

【専門分野】
家庭医療学、公衆衛生学、指導医養成、マタニティケア、慢性疾患、健康増進、プライマリケア・スポーツ医学