ちょっとためになる話11:変性側弯症

以前お話ししたように、背骨は横から見るとカーブしていますが(これを「生理的弯曲」といいましたね)、前から見ると基本的にはまっすぐです。ところが腰椎の変性が進むと、腰の骨が横に曲がってきたり(「変性側弯症」といいます)、多椎間レベルで不安定性が出てきたりします。お年をとられた方に多く見られる病態ですが、高齢者では骨がもろくなっていることもあり(これを「骨粗鬆症」と言います)、少し難易度の高い手術になります。担当の脊椎脊髄外科医とよくご相談ください。写真は多椎間病変に対する「矯正固定術」を行ったものです。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
脊椎脊髄外科部長 久保田 基夫

【専門分野】
脊椎脊髄疾患、末梢神経疾患の外科治療