小山照幸

t_koyama.jpg経歴
1985年 聖マリアンナ医科大学卒業
1991年 聖マリアンナ医科大学大学院卒業(医学博士)
1999年 東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座
2006年 東京都リハビリテーション病院 リハビリテーション科
2008年 聖マリアンナ医科大学東横病院 心臓病センター
2011年 東京都健康長寿医療センター リハビリテーション科副部長
2018年 東京都健康長寿医療センター リハビリテーション科専門部長
2019年 亀田総合病院 リハビリテーション科部長

専門医・学会活動など
資格:
日本リハビリテーション医学会 リハビリテーション科専門医
日本リハビリテーション医学会指導責任者
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション認定医、心臓リハビリテーション指導士
日本腎臓リハビリテーション学会 腎臓リハビリテーション指導士
日本胸部外科学会認定医
日本外科学会認定登録医
義肢・装具等判定医
身体障害者福祉法(15条)指定医
義肢装具等適合判定医
介護支援専門員

学会活動:
日本リハビリテーション医学会
日本心臓リハビリテーション学会
日本腎臓リハビリテーション学会
日本体力医学会
日本老年医学会
日本臨床運動療法学会
日本臨床生理学会
日本外科学会
日本胸部外科学会
日本心臓血管外科学会

リハビリテーション科を選んだ理由
私は現在に至るまでにいくつかの診療科を経験してきました。大学卒業後、医師になって入局したのは小児科でした。新生児・未熟児の治療に関心がありました。医学が進歩し、医療技術も発達し、低体重の超未熟児も生存できるようになりました。しかし、すべての児が元気で退院できるわけではありません。医療技術的には、多くの児が生きていくことを助けることはできるようになりました。しかし人間の力の限界を感じました。
母校に戻り、入局したのは心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科の合同の医局でした。外科系のローテーションをするので、心臓血管、肺、消化器疾患をもれなく経験することができるというのが魅力でした。心臓外科の大学院に進み、認定医・学位取得後は心臓血管外科医として、教育、臨床、研究を続けました。
その後、今まで経験してきた知識を生かせる分野はないかと探したところ、慈恵医大のリハビリテーション医学講座を見つけました。当時、もともと循環器内科医であった宮野佐年教授がおられ、リハビリテーションとは何かについてのお話を聴きました。リハビリテーション医学は学問としてもまだわからないことが多く、これから発展していく領域であり、非常にやりがいがあると言われ慈恵医大のリハビリテーション医学講座に入局させていただきました。さまざまな事を勉強させていただき、今日に至っています。本当にどの分野においてもわからないこと、未知なる可能性を秘めており、身近なことから取りかかることができました。

リハビリテーション科を勧める理由
あらゆる病気と関わります。病気の治療が終わったが、病気により失ったあるいは低下した機能を回復させ、元の生活に戻るためにはどうしたらいいだろうか。機能は低下してしまったが、別の方法で自分の生活を取り戻すあるいは新たに作り出す、そのための手助けをすることができます。今や、医師あるいは医療従事者が、患者の治療法を決める時代ではありません。医療従事者は様々な可能性の選択肢を提供し、患者、家族にどれを選ぶか決めてもらう時代です。その選択に対して、医療関係者が助けていく。少子高齢化でますます生きづらくなっていきますが、その中でどうしたらいいか見つけ出す手伝いができます。

見学をお考えの方に
私は2019年4月に就職しました。この病院に来て感じたことは、医師を始め、医療スタッフが大学病院なみに多いということ。また医師が熱い。やる気が高い人ばかりです。そして外を見れば、ワイキキ海岸のような砂浜が迫っています。病院の中に入れば、ホテルのロビ?ですか、いいえ、カメダメディカルセンターです。という感じです。
リハビリテーション科に関して言えば、療法士の人数が半端ないです。入院したらリハビリは当然でしょ、という感じです。それぞれの病棟で始まります。そしてリハビリテーションといえば装具。当院には専属の義肢装具士が3人います。毎日、義足や装具の微調整をしてくれます。そのため麻痺の回復や歩行の習得がとても速いです。
亀田病院関連施設として、クリニック、総合病院、リハビリテーション病院、介護施設、訪問リハビリテーションもあり、急性期、回復期、生活期のリハビリテーションを経験することができます。