高橋知子医師が大腸肛門機能障害研究会において奨励賞を受賞されました。

2022年9月3日に開催された第27回大腸肛門機能障害研究会において、高橋知子医師が発表した「便失禁に対するBiofeedback療法の有効性についてー前向き多施設共同臨床研究ー」に研究会から奨励賞が与えられました。Biofeedback療法 (以下:BFB)とは身体のはたらきの中で自覚や制御が難しい部分に対して、電子機器を使用し視覚・聴覚・触覚などで認識できるようにし運動機能の回復を目指す治療方法です。高橋医師が研究会から本研究テーマで奨励賞を与えられるのは2度目であり、大変注目をされている内容です。

今回の研究では、保存的治療を受け3か月以上改善が認められない便失禁者にBFBを行い、評価方法をVAS (Visual Analogue Scale)を使用し便失禁治療に対する満足度、さらに便失禁の重症度・便失禁に起因するQuality of Life (QOL)・健康関連QOL・介入後の順序尺度(治療効果)を行って評価しています。この結果、便失禁に対するBFBは患者の治療に対する満足度が高く、便失禁関連QOLと健康状態に有意に改善する傾向が認められました。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害