角田明良医師による直腸脱に対する外科的治療の論文が掲載されました

直腸脱は高齢者に多く見られる肛門から直腸が反転して脱出する病態です。肛門からの脱出だけでなく、便失禁や粘液失禁や出血などの症状が伴い、日常生活の質を大きく下げると言われています。

近年、腹腔鏡を用いた外科的治療がスタンダードとなってきています。腹腔鏡とは腹部に5-10mm程度の小さな切開を5カ所ほどおき、そこから腹腔内を観察するカメラや操作する器械を挿入して手術をする方法です。直腸脱の治療にも導入されており、術後の痛みや早期の回復、再発に関して優れているとの報告が出ていますが、腹腔鏡手術にもいくつかの種類が存在します。今回、医学雑誌Journal of the Anus, Rectal and Colon内で角田明良医師は過去の研究論文から各手術法の特徴や成績について簡潔にまとめました。ご興味がある方はご一読ください。

https://doi.org/10.23922/jarc.2019-035

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害