2020年1月直腸肛門チームカンファレンスは温水洗浄便座の汚染について考える

日本での普及率80%を越えると言われる温水洗浄便座、公共機関でも多く見られますが、清潔なのか気になる方もいるのでは?
2020年最初のカンファレンスでは角田明良医師がノズルと洗浄水中の菌の混入についての研究論文がアクセプトされたことを受けてレクチャーが行われました。

医療者向けの雑誌「Journal of Water & Health」に角田明良医師の研究論文「Survey on bacterial contamination of bidet toilets and relation to the interval of scrubbing these units」(日本語では「温水洗浄便座への細菌混入と洗浄頻度の調査」)がアクセプトされました。
これは当院外来・入院施設内での洗浄部ノズルと洗浄水の細菌有無、細菌の種類とノズル部清掃の頻度と汚染との関係を調査した研究です。普段使用するトイレに関する研究のため清掃の頻度は毎日か週に1回どちらがいいのか? どんな細菌が検出されたのか大いに盛り上がったカンファレンスでした。論文の詳しい内容をお知りになりたい方は下記のURLをご参照ください。

参考論文:

https://iwaponline.com/jwh/article-abstract/17/6/863/70892/Survey-on-bacterial-contamination-of-bidet-toilets?redirectedFrom=fulltext

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このサイトの監修者

亀田総合病院
消化器外科部長 高橋 知子

【専門分野】
肛門疾患、排便機能障害、分娩後骨盤底障害