【活動報告】ローテート研修報告記:(2019/3〜4)

年度末、年度初頭でバタバタで投稿から遠ざかっておりました。先月、今月の他科ローテーターの研修報告です。

先月1か月、初期研修2年間の最後の時期に小川尋海先生が当科で研修されました。既に今月から当院のリハビリ科専攻医として勤務を開始されている小川先生。医師として、病院や障害などのために生きにくさを抱えている人を支えることを目標に、将来はリハビリ専門医の立場でその目標の実現に邁進されています。初期研修も最後の月となれば、苦痛の強い患者さんとの向き合い方、姿勢にも落ち着きがあり、頼もしいかぎりでした。自由課題発表では、先生の関心領域のLGBTの人とどう医療者が接するべきか、について最新情報も交えてを講義してくださいました。緩和ケアでは医療やケアはより個別化、個人の価値観に沿ったケアが求められます。リハビリと緩和ケアは隣接領域であるとともに、サポーティブケアとして重なりあって提供されていることを体感くださったとのこと。これからも、益々のご活躍を応援しています。

今年度最初4月は、KFCT2年次総合診療専攻医の濵田春樹先生が1か月研修されました。濵田先生は一度工学部で材料工学科を卒業されましたが、人の心理やこころの問題にご自身がより強い興味を持っていることに気づき、医学部へ学士入学されました。現時点では家庭医として心のケアも含め全人的医療を実践できる医師を目指し研鑽を積まれています。多感な思春期のまとまった時期にマレーシア、ニュージーランドなど海外数ヶ所で過ごされた濵田先生。私たちが日々出会う様々な患者さんやご家族の、様々な考え方、治療やケアに関する意向についても、柔軟に理解を示しておられ、多様性への理解は流石だと感服しました。自由課題発表ではご自身のライフレビューを紹介くださり、材料工学の化学式の説明は理解できず、私にはちんぷんかんぷんでしたが、非常に視野を広く見渡してものごとを考え対応できる濵田先生に、今後大いに期待したいと一同そう思いました。

小川先生、濵田先生、これからもよろしくお願いします!緩和ケア科とのコラボレーションもよろしくお願いしますね。

(関根)

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このサイトの監修者

亀田総合病院
疼痛・緩和ケア科部長 関根 龍一

【専門分野】
病状の進行した(末期に限らない)癌や癌以外のあらゆる疾患による難しい痛みのコントロール、それ以外の症状の緩和