募集要項

プログラム紹介と教育ポリシー:「全ての患者さまに緩和ケアを!」

特色1:がん・非がんを問わず、多彩な症例を経験できる研修体制

特色2:亀田の誇る内科系・外科系診療科と連携した診療・教育体制

当院では、病院全体として緩和ケアを『誰もが受けられる基本的な医療サービス』と捉え、対象疾患を限定せず、横断的な緩和ケアの普及と質の向上を目指しています。ここ数年、総合内科や心不全チーム、透析チームなどとの連携が強まっており、勉強会でコラボレーションする機会も増えてきました。高齢者医療の需要増大を背景に、認知症や多臓器疾患など複雑な背景を有する患者様の意思決定支援目的での依頼数も増加しています。また、早期からの緩和ケアの支援体制の強化として、外来診療においても緩和ケアへの期待は高まっています。当科では、このような異なる現場(病棟や外来、施設やご自宅など)において多様なニーズに応えることのできる、新しい緩和ケア医の育成を目指しています。

こんな方にお勧めのプログラムです

「緩和医療専門医を目指している!」

「がんだけでなく非がんの緩和ケアも学びたい!」

「在宅緩和ケアの研修にも興味がある!」

「患者さんとゆっくり向き合って話を聴きたい!」

「スピリチュアルケアを肌で感じたい!」

「病院や地域での緩和ケア教育に興味がある!」

「アドバンス・ケア・プランニングの啓発に興味がある!」

「地域連携・多職種連携に興味がある!」

「将来緩和ケアで留学を考えている!」

「慢性疼痛の臨床を学びたい!」

こんな思いを持っている方、ぜひ私たちと一緒に緩和ケアを学びましょう。研修期間中は、米国で世界標準の緩和医療を修めた専門医から1対1での指導を受けられるほか、在宅医療部をはじめ各部門との密な連携を通じ、さまざまな医療場面において、緩和医療専門医としての適切なマネジメントや心構えを身につけて頂きます。

プログラム年数

I 疼痛・緩和ケア科ストレート研修 2年

II 疼痛・緩和ケア科・在宅医療部コンバインド研修 3年

取得可能な専門医資格

日本緩和医療学会 緩和医療専門医(上記I、II)

日本在宅医学会 認定専門医(上記II)

研修施設

基幹研修施設 亀田総合病院
関連施設 自治医科大学病院 (研修責任者:緩和医療講座 丹波嘉一郎教授)
花の谷クリニック (研修責任者:院長 伊藤真美先生)
永寿総合病院 (研修責任者:緩和ケアセンター長 廣橋猛先生)

指導体制

指導責任者 関根龍一
指導医 関根龍一  部長 日本緩和医療学会緩和医療専門医 日本内科学会総合内科専門医
蔵本浩一  医長 日本プライマリケア連合学会指導医 日本内科学会認定内科医 
江川健一郎 医員 日本内科学会認定内科医
スタッフ 瀬良信勝  緩和ケア室チャプレン 米国CPE(Clinical Pastoral Education)修了
千葉恵子  認定看護師 フェルディー式医療徒手リンパドレナージセラピスト

プログラム概要

総合目標

当研修プログラムでは、米国有数の緩和医療フェローシッププログラムにて臨床トレーニングを修了した専門医の下で、世界標準的な緩和医療の臨床およびコンサルテーション能力を身につけることを目標とします。

個別目標

  1. 疼痛・緩和ケア領域の標準的な評価・診断・治療について理解し、実践することができる
  2. 『コンサルタント』として主治医チームと協力して円滑に患者のケアにあたることができる
  3. チーム医療の重要性について理解し、実践することができる
  4. 病棟・在宅等、異なる場所において適切な緩和ケアを実践することができる
  5. 全人的ケアの観点に立ち、個々の患者にとってより良いケアを共に考える姿勢を身につける
  6. 緩和ケア領域における生涯学習の方法を習得し、それを周囲に『シェア』できる人材となる

研修方略

On the job training

 コンサルテーション業務(月〜土)及び緩和ケア外来診療(月〜金)を通して

  1. 指導医・上級医のもと、緩和ケア診療の専門的知識、治療法を習得
    • 異なる現場(入院・外来・在宅・地域)や異なる立場(主治医・併診医)でのコミュニケーションスキルを習得
    • 毎日の病棟回診を指導医・上級医やチームメンバーと共に行い、診療計画をディスカッションする
  2. 患者様やご家族の想いを傾聴し、心に寄り添いながら共に歩む姿勢を習得する

緩和ケア教育

  1. 病院や地域における緩和ケア関連啓発活動の担い手として、その企画や運営の効果的な方法を習得する

レクチャー・カンファレンス

  1. 緩和ケア科カンファレンス、回診 (毎朝8:30〜)
  2. 緩和ケアチーム多職種合同カンファレンス (毎週水曜日17:00〜)
  3. 在宅緩和ケア合同カンファレンス (毎週水曜日17:30〜)
  4. ジャーナルクラブ・他科との合同抄読会 (適宜開催)
  5. スピリチュアルケア勉強会 (月1回 18:30〜)
  6. Dr.Moody(UCSF老年医学科准教授・米国緩和専門医)セッション (毎週金曜日9:00〜)
  7. オピオイドカルテ回診 (毎週水曜日8:30〜)

Faculty development meeting 月1回

研修者と指導医・スタッフで研修内容を建設的に評価し相互フィードバックを行います。このプロセスを通じ、自らの医師としての在り方、態度、自身のスピリチュアリティや他者との関係性を振り返る機会とします。

研究活動

  1. 国内及び海外の関連領域の研究会、学会に積極的に参加し発表を行う
  2. 学会発表後はその成果を他のメンバーにフィードバックする
  3. 学会発表した研究は可能な限り論文化、査読制度のある雑誌への投稿を推奨する

詳細は研修医募集サイトへ