第54回 周産期新生児学会

7月8日から10日まで東京国際フォーラムで第54回周産期新生児学会が開催されました。
今回は、産科部門では一貫して早産をテーマにシンポジウムが組まれており、非常に勉強になる学会でした。
当科からは3演題、後期研修医の白勢医師がNICUローテート中に経験した貴重な症例報告、また末光医師、門岡医師がそれぞれ演題を口演発表しました。患者さまから頂いた経験を少しでも多くの医療者に広め、知識を共有しあうとともに、今後の医療の発展に貢献させる!そして学会が終わればいろいろな施設の方と交流をもったり、その地域ならではの魅力を堪能できるのも学会の醍醐味でしょう。

以下にそれぞれの医師からコメント・感想頂きました。

◎産婦人科後期研修医の白勢です。新生児科で研修していた時の症例(有毛性ポリープという珍しい口腔内腫瘍についてです)を発表しました。当院の産婦人科後期研修では、3ヶ月間NICUをローテすることになっていますが、日々の業務だけでなく学会発表までサポートしてもらい、良い経験をさせてもらいました。実は発表ではやらかしてしまいましたが、それも含めて良い経験になったということで...
同じ施設で産科とNICUを経験すると、自分の産科外来で見ていた症例を、生まれた後も継続して見ることができて勉強になります。ぜひ亀田へ見学に来てください!

◎産科の末光です。当院での28週未満前期破水に対する管理指針について発表させていただきました。このような機会に、自分たちの行う医療の良い点や改善すべき点が見えてきます。また他施設の先生方からも意見をいただけるので、大変貴重な学会でした。早速、今後の診療に還元できればとおもいます!亀田は千葉の奥地にありますが、ここから全国へ発信できるような医療管理法を構築できたらと、日々取り組んでおります!

◎産科の門岡みずほです。今回私は初めて1歳10ヶ月の娘と一緒に学会に参加しました!周産期学会では会場内に託児所が設置され、朝から夕方まで子供たちの面倒を見ていただけるので、子供がいても安心して学会に参加することができます。会場内の講演会場に小学生のお子さんを連れたお父さんお母さん先生方がたくさんいらしたのも周産期学会ならではで感心してしまいましたが、我が子も、新しいお友達、新しいおもちゃ、新しいおばちゃま達と、大興奮で楽しく過ごした様子でした。


学会に付随して「全国周産期医療協議会」が開催され、鈴木、田嶋の両部長が参加し全国の周産期センターの方々と交流を深めました。また、鈴木部長は「災害時小児周産期リエゾン協議会」の発足会合に発起人として参加しました。折しも西日本豪雨災害が発生しており、様々な議論がされました。

そして、学会といえば、昼間ももちろんこと、夜の部もメインイベントで、同じ道を目指す仲間達や大先輩方とたくさんおしゃべりできるのも魅力です。
こんな私のように、仕事も子育ても(飲み会もw)、欲張って楽しみたい方には、産婦人科、そして亀田はとってもおすすめです!

P.S. 長崎医療センターの山下先生、菅先生からは小池医師(当院シニア2年目で長崎医療センターで研修中)について、昭和大学病院の徳中先生、小出先生からは金本医師(当院シニア2年目昭和大学病院で研修中)について、とても良く出来て頑張っているとのお褒めの言葉をいただきました。


ポスター発表する白勢医師

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忙しい中、指導して頂いたNICUの先生方と一緒に・・

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口演発表する末光医師 クールビズ、キマってますね!!

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大好きな周産期の発表、イキイキしてますね!目指せ周産期専門医!

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当院の周産期の未来を担う若手周産期専門医の門岡医師、さすが!質疑応答もこの落ち着き様・・・産婦人科フルワーカーでもあり、なんとママさんでもあります!

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当院産婦人科は産婦人科専門研修プログラム基幹施設であり、また周産期新生児専門医修練施設でもあります♪ 産婦人科医、周産期専門医、周産期専門医を目指す医師、大募集中です!!また育児をしながらの就業支援にも取り組んでいます。当直免除、subspecialty取得に向けた支援、ドック外来専従などのワークライフバランスも充実していますので、ぜひご興味ある先生方は見学お待ちしています。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍