日本の秋はどこ行った?

次々に列島を襲う台風が過ぎたかと思えば、また太平洋上には新しい台風が北上しつつあります。2つの台風が過ぎ去った後も雨ばかり。海もずっと荒れていて、知り合いの漁師の話では9月からほとんど漁に出られていないと。たしかにスーパーに行っても房州産の魚がほとんど売っていません。ニュースの映像では川から流れてきた流木やゴミが港の海面を埋め尽くして船が出せないところもあるそうな。病院の私の部屋から見える鴨川の海もずっと色が悪いままです。鴨川の青い海はいつになったら帰ってくるんだろう?目に付く青は未だに減らないブルーシートの青。なんとも気持ちの晴れない古澤です。
そんな中、ラグビー日本代表の活躍は日本中に勇気を与えてくれました。さぁ、俺も頑張ろうかな、と思うとまた雨、やる気が起きません。


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本来なら、秋晴れに映えるコスモスは2度の嵐でどこも全滅になってしまいました。化け物のような台風を育てた海水温の上昇は秋の味覚を日本から遠ざけてしまっているようです。例年、この季節は週に2回は食べていたサンマはすっかり手の届かない存在になりつつあります。今年初めてのサンマ、値段はいつもの3倍ですが、脂の乗りは半分かなぁ。


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夜中から大雨。午前中にはほぼ止みましたが、強風でとても作業ができません。勿論、海にも出られません。
これは一昨日、日曜日の浜。どんより、低い雲が空を覆いつくしています。土曜日の大雨で川の濁りが入って水色が悪く、こちらの気分もどんよりしてしまいます。


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どうせダメだろうな、と半ば諦めつつ、なんとなく粘っていたら、こんな奴が食ってきました。マゴチです。本来は夏の魚で、水が澄んでいるときによく釣れる魚なんですが・・・こんな濁った日にどうしたんだろう?間違って迷い込んできたのかな、旨い魚なので頂いていくことにしよう。


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かなりの変顔です。ヒラメとは違い、上下に潰されたような顔です。


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何しろ、変な格好の魚なので捌くのがなかなか難しいんです。骨の入り方が普通と違うんです。魚を下ろすのも手術と同様、解剖の理解が大事です。


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刺身と、アラの煮つけ。捌くのが下手だと、刺身が減って煮つけが増えます。


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最近、数が減っているといわれる赤とんぼ、ノシメトンボ。嵐を耐え抜いてきたんでしょうか、羽が傷んで大分疲れている感じです。


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ギーギーと鳴き声がして、カッカッカッカッと木をつつく音。嵐で葉が落ちてしまったタラの木でコゲラが餌を探していました。一番小さなキツツキです。この辺ではエナガの群れに混じっていることが多いのですが、今日は独りぼっちでした。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍