トシノブ、早く帰ってきてぇ

台風15号から3週間が経とうとしています。東電の発表では電気は全域で復旧したとのことですが、まだ隠れ停電が存在するとのこと。未だに不自由を強いられておる方もおられるようです。電話も通じない地域もあります。このところ、休みのたびに雨が降っている古澤です。台風以来、海に出ていませんでしたが、久しぶりに深夜勤務に行ってみました。いつも行く辺りは特に被害がひどいと聞いていたので気になっていました。


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開始からジトジト、時にザァザァと、予報通りの雨です。魚は...どこ行っちゃったんだろう?
明るくなってきたころ、見慣れた岬が・・・。


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ブルーシートだらけです。聞いていた通り、かなりの被害のようです。いつも車を止める駐車場の管理人のおばちゃんの家も瓦が飛んで雨漏りだとか。業者に台風の翌朝連絡したそうですが、まだ見にも来てもらえないと嘆いていました。


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バラバラになってしまったバス停。ガラスの破片もまだ片付けられていません。


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前回、「トシノブ」が入院したとお伝えしましたが、なんと、近所のホームセンターからはメーカーに修理に出せないと断られ、入院できずにおります。南房総市にあるK社の営業所と直接やりとりするように言われ電話をかけてみると、「現在、おかけになった地域はネットワーク設備が故障している・・・」とのメッセージ。いったいどうすりゃいいんだぁ、と途方に暮れてしまいました。ホームページでは日曜日は休業とのことですが、深夜勤務の帰りにのぞいてみると、この通り、なるほど・・・、こりゃひどい。奥を覗くと、作業中の人影を発見、伺ってみると営業はしているそうで、水曜日に受け入れてもらう約束をしてもらえました。よかった、入院先がみつかった。でも、奥の倉庫には修理中の農機具がいっぱい、トシノブの番はいつになるのやら。


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トシノブがいないので仕方がない、鍬で耕すしかないな。とりあえず、10坪ちょっとくらいの面積ですが、いやぁ、キツイ。腰に鉛の板でも入っているかのよう。時折小雨がぱらつく中、30分くらいで何とか終わったのですが曲がった腰が伸ばすとギシギシきしみます。このあとは「ケイスケ」とお祭り前に片付けなければならない土手の草刈り。天気が悪くて仕事が溜まっています。
手術で使う機械もそうですが、本当に機械ってありがたいですね。ただ、機械は時には故障します。時には停電で使えないこともあります。また、どこに行っても良い機械がそろっているとは限りません。機械が使えないときはどうする?手でやればいいんです。若い先生たちにいつも言うのですが、機械を使う前に、同じことを手でできるようにしろ、と。ワンタッチで組織を切って止血してくれる機械もあります。でも、その前にハサミで切って、糸で縛って止血できるように指導します。「あれがなきゃできない」とか「あれがないからうまくいかない」なんて言い訳をしちゃだめです。
でも、トシノブがいないと私の腰が・・・。


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作業が一段落した所で遅めの昼食にしました。自家製ケチャップで作ったナポリタン。これがメチャクチャ旨いんです。


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台風で栗は大分落ちてしまったのですが、それでもポツポツとは残っています。毎朝、奴らが来る前に少しずつ栗拾い。この1週間で大分貯まったので今日は栗ご飯にしてもらおう。


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夕方、作業がおわって片づけをしていたら、コンポストの上に置いた覚えのない栗の枝と殻。やられた・・・朝からほとんどずっと畑にいたのに土手の草刈りをしていた1時間くらいの間か、昼食の間でしょう。私がいなくなる瞬間を奴らはどこからか見ているようです。辺りをよく探すときれいに向かれた栗の皮がもう2個分ありました。本当に油断も隙も無い。木になっている栗は残り僅か。明日も猿より前に起きなければ。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍