正月の準備

いやぁ、寒いです。数日前から今年一番の寒波が来てます。北海道や東北は大雪、関東も所により雪が降ったそうです。温暖な鴨川では雪はあまり降りませんが、それでも毎年2回くらいは少し積もる程度の雪が降ります。


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田植え前の田んぼに毎年、菜花が植えられ時期になると自由にとることができます。今年も数日前から解禁になりました。撮影時は朝早かったのでまだ誰もいませんが、日によっては結構な賑わいをみせます。温暖な鴨川では12月から菜花が収穫でき、以前に紹介したように菜の花が目を楽しませてくれます。でも、今年はよく見るとあまり育ちが良くなく、一見緑一杯に見えますが、雑草が多く菜花は少し疎らです。


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以前にハゼ釣りをご紹介しました。子供たちと一緒に釣ったハゼは、その日に天ぷらで食べるのも勿論ですが、正月の甘露煮用に保存もしておきます。
鱗とはらわたを取ったらコンロで素焼きにします。私はワタの取り方に少し工夫をしています。お腹を割いてワタを取ると煮た時に頭が取れやすくなります。正月用なので、できれば「尾頭付き」にしたいのでお腹を割かずに「ツボ抜き」という方法で鰓とワタを抜いています。素焼きにした後、数日干して冷凍しておきます。
かわいそうに、カラカラになってしまったハゼちゃん達です。


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鍋に昆布を敷いてその上にハゼちゃんたちをきれいに並べます。色々やり方はあるようですが(クックパッドでも紹介されています)ゴボウと一緒に煮るのが私流です。材料がひたひたになるくらいの番茶と酢でクツクツと、煮汁がなくなるくらいまで煮ます。これが結構時間がかかるんです。


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醤油、みりん、酒、砂糖(黒砂糖を使うのが私流です)、水あめで味付けして更に煮込みます。煮汁が煮詰まって照りが出てきたら完成です。焦がさないようマメに様子を見なければなりません。
甘露煮は子供の頃、近所の川で釣ってきたハヤやヤマベという小魚で父親が作っていました。高校生くらいからかな、いつの間にか私の仕事になりましたが、大学に入ってからはあまりやらなくなって・・・。しばらく遠ざかっていましたが鴨川に来てからまた再開するようになりました。何度もやっているうちに何となく自己流で砂糖より黒砂糖の方がコクがあるな、とか、ゴボウと煮ると臭みがなくなって、さらにゴボウが出汁を吸って美味しいなとか、同じことを何度もやっていると色々発見があります。失敗したって、どうせ自分と家族が食べるだけ、思いついたことを試しているうちに少しずつ進化します。
甘露煮は年に一回ですが、毎日行うことも、単に惰性で日々同じことをするのではなく、「どうしたらもっとうまくいくかな?」とか「こうしたらもっと早く終わるかな?」とか考えながらできるといいね。

このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍