第4回 日本産科婦人科遺伝診療学会

先日の12月14、15日に第4回日本産科婦人科遺伝診療学会が開催されました。
現在、様々な分野でゲノム医療と呼ばれる遺伝子に関係した医療が導入されつつあります。もう研究段階ではなく身近な医療として、健康保険にも適応されつつあります。最近、中国でゲノム編集を行って出産となった双子が話題にありましたが、一つ間違えれば我々がそこまで行って良いのか、まだまだ議論が必要な部分にも既に手が届いているのです。
そこで求められるのが、我々医療者の倫理観であり、患者の訴えに何処まで答えられるのか、答えて良いのか、常に考えていかなくてはいけません。特に産婦人科は、出生前診断、着床前診断、がんゲノム医療と正に遺伝診療の最前線に立たされています。この学会は産婦人科を中心として、この様な状況を議論しているまだ新しい学会です。今回は通常の学会以外に周産期領域の認定制度が始まり、講義、ロールプレイ講習、筆記試験が行われました。

我々亀田総合病院産婦人科も一般演題が1題、認定制度の受講者が3名で参加しました。

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講義は周産期の遺伝診療の基本的な話が多く、大変に勉強になりました。ロールプレイも日頃の声の大きさを活かし?積極的に参加していました。
最近は様々な分野でロールプレイ講習が行われますが、恥ずかしがらず積極的に取り組む事が大切です。

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講習の前日は、会場近くのちょっとおしゃれな焼肉屋で英気を養い試験に臨みましたが、果たしてその結果は如何に?

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このサイトの監修者

亀田総合病院
産婦人科主任部長 大塚 伊佐夫

【専門分野】
婦人科悪性腫瘍