地震津波想定の避難訓練

台湾で大きな地震がありましたね。亡くなられたかたも多く、地震国日本の住民としては他人事ではなく心が痛みます。全ての被災されているかた方に早く安心して生活できる日が来ますように、、、

亀田総合病院では、月1回の病棟の訓練とあわせて、定期的に病院全体の災害対策として(地震津波)避難訓練をおこなっています。今回はKタワー三階の産婦人科とLDR(分娩部)と我がNICUと合同訓練でした。3階から10m超の津波に対応できる4階部分に患者さん(分娩途中の妊婦さんと入院加療中の赤ちゃん)・面会のかた・職員が避難移動する想定です。

勤務時間外に医師看護師助産師、保育士さんや事務の方が訓練に参加するのは本当に大変なことですが、一人でも多くの赤ちゃんが安全に避難できるように努力しております。当日は赤ちゃんの模擬人形や模擬面会者役のスタッフがいたりして、少しざわつく時間になりますが、ぜひともご容赦ください。

さて今回も、こうしたほうがいい、これはどうだろう、じゃあ次回はそこを変えてやってみよう。など活発な意見の交換がありました。しかし、いつも思うのですが、訓練以上のことはなかなかいざという時に出来ないもの、避難の手順を決めて本当に地震がきたときは手順通りできればベスト、と。しかし反面、「手順通り」することが目標なのだろうかと疑問にも思います。目標は「一人でも多く早く安全を確保できる状態になること」で、手順などは手段に過ぎない。臨機応変さが生かせる余地を作るのも大事ではないかなと考えるのでした。難しいですが。

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このサイトの監修者

亀田総合病院
新生児科部長 佐藤 弘之

【専門分野】
生まれたばかりの赤ちゃんの病気を診ます。その後の体格ののびや発達も相談を受けます。