NPカンファレンス

この秋は医療ドラマが二つ始まっています。

ドクターX、"私、失敗しないので" 。
まるで西部劇を観ているような痛快エンターテイメント、それでいてコメディパートも面白い。
第2回は西田敏行さんのアウトレイジばりのドスの効いたセリフと、終盤に麻雀卓を囲みながらベースをディスりまくって岸部一徳さんが不機嫌になるシーンは秀逸の面白さでした。
"覚悟"
今回のキーワードだったと思います。
医療者にはとても重要な言葉です。
ぜひ若い先生達には真摯にこの言葉に向かいあってくれたらと願います。

そしてコウノドリ。
もはやヒューマンドラマというよりドキュメントに近い本格医療ドラマです。
毎回深く考えさせられつつ、とくに患者さん達のセリフにハッとさせられています。
僕ら医師は患者さんの思いを感じることを忘れないようにしてきたつもりでも、いつの間にか医療者側の考えに染まっていることを気づかせてくれるドラマです。
ドラマ中の産後鬱のお母さん、心配ですね。

たとえばこのカンファ

16日 12:30〜 NPカンファ

名をNPカンファレンスという。
(ドクターXのナレーション風)

産婦人科はお母さんが出産したら終わりではありません。
新生児科は赤ちゃんが退院したら終わりではありません。
自分が受け持った患者さんの生活は続くのです。

このカンファレンスは産婦人科、新生児科、小児科、ソーシャルワーカーなどが集まり、妊娠中から様々な社会的ハイリスクとなり得る妊婦さんを拾い上げて妊婦生活、出産、出産後、退院後、お母さんや生まれた赤ちゃんが健康に成長できているかを検討し、支え、追いかけます。
とても重要で大切なカンファレンスだと感じます。

僕らの仕事は直接的な医療だけではないのです。

このサイトの監修者

亀田総合病院
新生児科部長 佐藤 弘之

【専門分野】
生まれたばかりの赤ちゃんの病気を診ます。その後の体格ののびや発達も相談を受けます。