実習生のご紹介(その2:池田雪太郎君)

今週感染症科に実習に来ていた学生の池田雪太郎君(熊本大学医学部5年生)を紹介させて頂きます。

実習は、感染症フェローの病棟ラウンド(だいたい1チーム30-40人のフォロー中の患者と1日2名程度の新規患者)と、総合内科カンファレンスと午後の感染症カンファレンスに参加していただき、適宜疑問に思ったことがあれば、お答えする、といった内容です。微生物検査室には一応1日1回は立ち寄るので、その際に、検査技師さんの情報量の多さを体感してもらいたいと考えていますが、なかなか検査室のスゴさを伝えることができていません。今後の要改善点だと思っています。

【学んだこと】
自分で勉強していてもよくわからなかった抗菌薬の使い分けについて集中して学べた。特に教科書で勉強しているとスペクトラムばかりにとらわれていたが、実際は副作用や吸収率や患者さん個人の状態を考慮しなければならず、de-escalationできるときは、していくという攻めの姿勢が重要なのだと感じた。

【ローテートの感想】
自分の大学に感染症がないことから、感染症科の医師像があまりはっきりしないまま来てしまったが、1週間という短い時間だったが、先生方の優れたジェネラルな臨床医としての側面と、あらゆる科からのコンサルトを受けるドクダーズドクターとしての側面を見ることができました。多くの先生方に大変お世話になりました。ありがとうございました。

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1週間お疲れ様でした。感染症科の仕事の様子を知って頂けてよかったです。感染症科が1つの診療科として認められるためには、他科の先生方のお役に立たなければなりません。なので、依頼元とdiscussionするにあたって、ある程度幅広い知識を持っていることが必要ですが、まだまだ知らないことが多く、日々各専門科の先生方から教えていただきながら診療しています。ドクダーズドクターというより、お互い足りないところを補足し合って、より良い診療を目指す、という協力関係のほうが、しっくりくるかなと思っています。ちょうど初期研修医の先生が少ない時期で、研修医の亀田ライフの情報が提供できなくて申し訳なかったです。なので、是非また亀田総合病院に遊びに来てください!

このサイトの監修者

亀田総合病院
臨床検査科部長、感染症内科部長、地域感染症疫学・予防センター長  細川 直登

【専門分野】
総合内科:内科全般、感染症全般、熱のでる病気、微生物が原因になっておこる病気
感染症内科:微生物が原因となっておこる病気 渡航医学
臨床検査科:臨床検査学、臨床検査室のマネジメント
研修医教育