不動寺Dr.のERひとりでできるもん:〜腹痛に強くなろう〜

KMC ERでは週に1回、不動寺センター長によるER Tipsレクチャーが開催されています。
初期研修医やもっとERを学びたい後期研修医向けに一人でER当直を乗り切れることを目標としています。

今回は「腹痛」です。
救急科ローテ中の初期研修医の野崎さんが学びになったと思うpointをあげてくれました。

  • 腹痛は採血で診断するのではなく病歴と身体診察が重要、7割以上診断がつくと言われている(採血に頼り過ぎない)
  • 腹痛の原因
    →部位だけでなく時間経過でも鑑別してみる
     突然発症:詰まる、ねじれる、破ける(血管、捻転など)
     12時間以内:腸管虚血、腸管穿孔(下部穿孔は上部に比べてやや進行が遅い)
     12時間以上:感染症(虫垂炎、胆嚢炎、憩室炎など)
  • 原因不明の腹痛のマネジメント
    →時間を味方につける(ERで経過観察する、翌日フォローなどを検討)

亀田ERはER経験が少ない先生でも基礎から丁寧に教えています。
他科の先生方やERに興味のある先生の参加もお待ちしています♪

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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科