亀田総合病院 救命救急センター紹介

I. 研修プログラム
亀田総合病院救急科専門研修プログラムの概要

 本研修プログラムは亀田総合病院救命救急センターを中心に構成された研修プログラムです。亀田総合病院は千葉県の南部約3分の1という広範囲を医療圏とする基幹病院で、様々な病態の患者が集まります。そのため、当救命救急センターは重症患者のみではなく、すべての疾患に救急医が対応する北米型ER体制を基本としています。また、連携研修病院である安房地域医療センターと塩田記念病院は二次救急病院ですが、多くの救急患者が来院する地域の中核病院です。これらの病院の救急科のスタッフはすべて亀田総合病院救命救急科からの出向で、対応困難な患者はすべて亀田総合病院に転院搬送し、グループとして地域の救急医療体制を担っています。

 亀田総合病院救命救急センターは北米型ER体制を基本とする救命救急科、ICU管理を行う集中治療科、病棟管理を行う総合内科が一体となり構成され、診療および臨床研修の中心となっています。また、各専門診療科との強力な連携にてすべての救急疾患に対応しています。
外傷患者については救命救急科で初期治療からIVRおよび病棟管理を担当し、必要に応じて各外科系診療科と連携して外傷診療を行います。
 さらに、連携研修施設である東京医科歯科大学救命救急センターおよび千葉県救急医療センターにおいては、当院より重症患者、特に重症外傷患者をより多く経験でき、当研修プログラムの質の向上に寄与しています。

 当研修プログラムが目指す救急医として以下を考えます。

1)幅広い救急疾患に対応できるER型救急医
救命救急センターと二次救急病院で研修することで、軽症から重症まで幅広い疾患を多く経験できます。経験がやや少ないと思われる重症外傷患者も連携研修施設にて十分研修できます。また、ラピッドカーによる現場出動にて病院前救急も研修できます。

2)世界に通用する臨床能力を備えた救急医
全ての救急疾患に対応できる救急医であることはもちろん、集中治療専門医の下で世界標準の集中治療を学び、総合内科専門医の下でエビデンスに基づいた病棟管理を学びます。

3)世界にエビデンスを発信するリサーチマインド
国内外の学会への参加、学会発表、論文作成を積極的に支援し、臨床研究を通して世界にエビデンスを発信できるリサーチマインドを育てます。


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このサイトの監修者

亀田総合病院
救命救急センター センター長/救命救急科 部長 不動寺 純明

【専門分野】
救急医療、一般外科、外傷外科